【編集者が解説】英語力が劇的に伸びる!リスニング対策教材の正しい使い方

こんにちは。英語教材編集者×プロ家庭教師のあんです。

正しいリスニングの勉強できていますか?

TOEICもリスニングとリーディングは同じ配点だし、これからは共通テストも同じ配点になるし、ますます聞き取り能力が大切になってきます。

(本当は「もともと英語学習においては一番大事な要素だったのに、今までが軽視し過ぎていた」といったほうが正しいのかもしれません。)

ただただ聞き流していてもリスニング能力はあまり上がりません。また、「英語聞いてみたけどいまいち理解できなかったなー。よし、スクリプト(=放送文)を読んで内容を確認してみよ!」も、リスニングの勉強法としてはオススメできません。

この記事では、効果的なリスニング教材の使い方を、編集者目線で解説したいと思います。

目次

目的に合った教材を選ぶ

まずは自分の目的に合ったリスニングの教材を選びましょう。

例えばTOEICなら公式問題集とか、英検だったら対策本とか、大学入試だったら赤本とか。

「TEDがオススメ」とか、「NHKのラジオがいいらしい」とか、検索するとそういう情報が山のように出てきますが、人によって英語の勉強の目的が違うんだから、やっぱり自分の目的に直結しているものがベストです。

「そんないきなりTOEICのリスニングなんてできないよ」というひと。TOEICから逃げてはいけません!あれ、本物のネイティブスピードより遅いから。本物のリスニング力をつけたいならあれでへこたれてはダメ!Part 1やPart 2なら短いから、そっちから慣れていきましょう。

超難関の私立や外国語大学を目指している学生さんで、過去問のレベルは最初からは無理っていう場合は、共通テスト(2019年度まででいうセンター試験)のレベルからはじめましょう。まだ共通テストがはじまってないから過去問もほとんど出回ってないけど、センター試験の過去問なら入手可能。センターの英語はかなりゆっくりだし、特殊な英語は使われていないから、まずはそこのレベルについていけるようにしていこう。

共通テスト対策には、まさにセンター試験の過去問を解くのがオススメ。形式は違えど、スピードや使っている語彙のレベルは、共通テストとセンター試験に大きな差は出ないとされています。

小学生や中学生だったら、教科書の読み上げ文に慣れよう。あとは、英検の過去問とかを使ってみてもいいと思います。

あ、「教材」として教材を選ぶときには、スクリプト(=放送文が書かれた台本)が付いているものを選んでくださいね。英語に慣れ親しむのが目的の場合は、海外発信のYouTubeでも字幕が付いていない洋画でも、なんでもいいと思います。

関連記事:リスニング力の苦手意識を克服するための教材

速度は落とさない

絶対に守ってほしいこととして、リスニング教材を使うとき、「スピードについていけない!やばい!」ってなってもスピードを落として聞くことがないようにしましょう。

ちょっと想像してほしいんですけど、まだ言葉がしゃべれない赤ちゃんに赤ちゃん言葉を使うことはあっても、言っていることを理解させるためにゆーーーっくり話すことってないですよね?それでも赤ちゃんは自然と言葉が聞こえるようになります。

英語を母国語としないひとが英語を学ぶ場合もいっしょで、聞いてれば自然とそのスピードに慣れます。だから最初は速いなって感じてもガマンすること。最初にゆっくりに慣れてしまうと、ちょっと速くなっただけでまたそのスピードについていくための練習をし直さなければなりません。

「そんなこと言っても、いくら聞いても全然理解できません」というあなた。それはおそらく、単語の意味がわかっていないとか、文法をあやふやに理解しているとか、英語の音のルールを知らないとか、そんなところに原因があるのかもしれません。

問題を解く

さあ、いよいよ問題を解きましょう。

そんなの当たり前じゃんって思ったあなた。ちょっと待って!正しい手順理解してますか?

いきなり音声を聞いちゃダメです。まずは本に印刷されている(スクリーンに表示されている)質問と選択肢に目を通しましょう。

「え?それってずるしてない?」って思いましたか?いいんです。だって例えば、自分が席を外したすきに友達同士が自分の知らない話題でめちゃめちゃ盛り上がってたら、席に戻ったときに話についていけないですよね?

英語だって同じで、なんの話題なのか知っておくことは全然悪いことではありません。というか、なにが話題になっているか知っておくことによって、その話題にスッと入っていけるんだから、むしろ推奨。

解答と解説を確認する

問題を解いたら、解答と解説を確認します。

できれば解答だけがいいかな。それで間違えた問題や自信がもてなかったところをもう1回よく聞いてみましょう。

ここで大切なのは、この段階ではまだスクリプトを読まないこと。文字で理解してしまったら、耳から情報を得るトレーニングの効果が半減してしまいます。

次に、解説を読んで、自分の聞きどころは正しかったのか、どんなところに注意しなければならなかったのかを確認してみましょう。確認したらもう1回聞く。

これで問題に関する内容(=大事なポイント)が聞き取れる力がついてきます。

スクリプトに目を通す

さあ、ここで質問です。リスニングの勉強は、問題が解けたら満足してしまっていいのでしょうか?

いい?ほんとに?

ダメに決まってますよね。だってその問題二度と出ないもん。

本物のリスニング力をつけるのに大事なことは、音声が全部聞き取れて、内容もしっかり理解できるようになること。

そのためにはスクリプトに目を通しましょう。

そう!この段階ではじめてスクリプトに目を通すことがポイントです。

聞き取れなかった部分をチェックする

スクリプトに目を通してみると、「ああ、こんなこと言ってたんだあ」っていう部分とか「え?こんなこと言ってたの?」っていう部分が出てくるかもしれません。

それは単語が理解できていなかったから?それとも文法的に混乱してしまったから?もしくは英語独特の音の変化の問題(例えばget upが「ゲット アップ」じゃなくて「ゲラッ」ってなっていて聞き取れなかった)?

聞き取れなかった原因を全部分析して全部解消しておきましょう。それが次に似たような英語を聞いたときに聞き取れるようになる秘訣です。逆にこれやらないといつまで経っても聞こえるようになんてならないんだからねっ!

関連記事:リスニングに必要な知識

音読で仕上げる

スクリプトに目を通して、そこに書かれている英文を理解できるようになったあなたへの最後の課題は、音読です。

英語業界には「自分で発音できない音は聞き取れない」っていう暗黙の(?)のルールがあって、例えば通訳を目指しているひとなんかは、聞き取った音を同じ発音・リズム・スピードで話すために、ネイティブの音声を追いかけて発音する訓練(=シャドーイング)を毎日やっていたりします。これは単に「自分がネイティブっぽく話せるための訓練」っていう意味があるほかにも、「どんなネイティブの英語も聞き逃さないための訓練」でもあるんですね。

自分で声に出して練習するの本当に大事。見本と同じ発音・リズム・スピードでそのスクリプトを読めるようになるまで、何回も繰り返して練習しましょう。

そしてこのとき大事なのは、ただ読むんじゃなくて、読んでいる内容のイメージがわいてくるようにすること。「見本と同じ発音・リズム・スピードでスクリプトの内容を理解しながら読める」=「見本と似た音声を聞いたときに、発音・リズム・スピードをがっちりつかんで内容が理解できる」という公式が成り立ちます。

まとめ

この記事を読んで、「リスニングの勉強ってこんなに手間かかるんだ」って驚いたひともいるかもしれません。

確かに手を抜くことは簡単です。しょうもない小手先のテクニックでリスニングができる風は演出できるかもしれません。でもそれじゃーいつまで経っても本物のリスニング力は身につかないよ?テストに関しては、奇跡で点数とれるかもしれないけど、その奇跡が本番で起きなかったらどうするの?

特別なリスニング教材を手に入れなくても、この記事の勉強方法を徹底することで、TOEICなら900点以上は必ずとれます。共通テスト(過去でいうセンター試験)なら満点は間違いありません。

わたしはできました。

あなたもできるはず。絶対。

リスニングの点数を上げるために

  • 手間はかかるけど必ずリスニング力が上がる教材の使い方がある

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