弁当、惣菜、冷凍食品などの持ち帰り食品を表す英語

今や生活に欠かせない存在となったお弁当、お惣菜、冷凍食品などの持ち帰り食品。

ぱっと買ってぱっと食べることができる食品は、もちろん日本だけでなく海外にもあり、忙しい現代社会では好まれています。

では、これらはどんな英語で表せるのでしょうか?

目次

grab-and-go

grabは「つかむ」という意味で、Let’s grab dinner.(軽くごはん食べて帰らない?)というフレーズなんかでよく使われます。また、goは「行く、去る」の意味で、このgrabとgoの組み合わせによってgrab and goが「ぱっとつかんで持ち帰る」というニュアンスになり、お弁当やお惣菜など、ぱっと持ち帰ってすぐに食べられる食品を表すことができます。

  • grab-and-go meals
  • grab-and-go food
  • grab-and-go lunch
  • grab-and-go chicken sandwich dinner
  • grab-and-go(←grab-and-goだけでも使えます)

grabの使い方については、こちらでくわしく解説しています。

実際に「grab-and-go」で検索すると、次のような画像が出てきます。

英英辞典にも、しっかりと定義が説明されているので確認してみましょう。

used to describe something that is ready for you to take quickly when you do not have much time, or to describe the activity of taking things quickly like this:
・They sell grab-and-go meals ranging from burritos to Asian chicken salad.
・I am building up a grab and go bag in the event of an emergency when I need to leave the area quickly.
・The drink container is a new packaging concept designed for the grab-and-go generation.

引用:Cambridge Dictionary

時間がないときにすぐに取れるように用意されているもの、あるいは、このようにすぐに取るという行為を表すのに使われます。
・ブリトーからアジアンチキンサラダまで、様々な種類のgrab-and-go mealsを販売しています。
・私は緊急時にすぐにその場を離れなければならないときのために、grab and go bagを作っています。
・飲み物の容器は、grab-and-go世代のための新しいパッケージコンセプトです。

grab and go bagは非常持ち出し袋のことだね。災害対策の英語はここからチェック!

関連表現:忙しいときの「時短レシピ」を表すon the goという英語表現は次の記事で解説しています。

takeout / takeaway

日本語でも「持ち帰る」ことを「テイクアウトする」って言ったり、持ち帰り用の食品を「テイクアウト」と読んだりしますが、英語でもtake outは同じ感覚で使えます。

また、アメリカ英語ではtake outといいますが、イギリス英語ではtakeawayで表します。

  • takeout / takeaway
  • take-out food / take-away food

Let’s have Spanish takeout for dinner tonight.

今夜は夕飯スペイン料理のテイクアウトにしようよ。

I don’t really like take-out food.

テイクアウトってあんまり好きじゃないんだよね。

興味深いことに、持ち帰り系をwikipediaで調べると、すべてtake-outというページに転送されます。(2021年現在)

引用:wikipedia

関連表現:eat outの意味は次の記事から確認できます。

to go

to goは「持ち帰り」を表す表現で、For here or to go?(店内でお召し上がりですか、それともお持ち帰りですか)という定番フレーズは有名ですが、次のようにして持ち帰りの食品を表すことができます。

  • salad to go(持ち帰り用のサラダ)
  • soup to go(持ち帰り用のスープ)
  • Chinese plate to go(持ち帰り用の中華料理)

ためしに画像検索すると、次のように出てきます。

prepared food

prepareは「~を準備する」という意味で、prepared foodは「加工調理済み食品、加工食品、出来合いの食べ物、総菜」を表します。

ここで、prepared foodというのはどこまでを指すのか、たとえば冷凍食品などはprepared foodに入るのかという議論がされていた興味深いページがあったので紹介します。

I believe that prepared foods are foods that are prepared and ready-to-eat and sold to you by an establishment or vendor — so that a pizza you buy from a pizza shop and take home and eat, or reheat and eat, would be prepared food, but a frozen pizza you’ve purchased at the grocery and need to bake in the oven before eating would not. And soup you purchased ready-made from a delicatessen and reheated in your microwave would be prepared, but soup from a can would not.

Prepared food often has a legal definition, such as this one from Ontario, Canada:
Prepared Foods
Definition
For RST (Resale Sales Tax) purposes, prepared foods include the following items sold by eating establishments for consumption on or off the premises:

– meals, hot foods, sandwiches, salads and fruit
– prepackaged individual portions of snack cakes and pastries
– hand-scooped or machine-dispensed ice cream (machine-dispensed ice cream is a tax-exempt food product when dispensed in quantities of 1/2 litre or more)
– sundaes and milk shakes
– non-alcoholic beverages, such as coffee, tea, milk and juice.

引用:WordRefferece.com

prepared foodsとは、施設や業者によって調理されて、すぐに食べられる状態であなたに販売される食品のことだと思います。ピザ屋さんで買ったピザを家に持ち帰って食べたり、温め直して食べたりするのは調理済み食品ですが、食料品店で買った冷凍ピザをオーブンで焼いてから食べるのは調理済み食品ではありません。また、デリカテッセンで購入したスープを電子レンジで温め直したものは調理済み食品ですが、缶詰のスープはそうではありません。

調理済み食品は、カナダのオンタリオ州では、次のような法的な定義がなされています。
調理済み食品
定義
RST(Resale Sales Tax)において、prepared foodsは、敷地内または敷地外で消費するために飲食店で販売されている次の項目を有するものとする。

-食事、ホットフード、サンドウィッチ、サラダ、フルーツ
-スナック菓子やペストリーなどの包装された個食タイプのもの
-手ですくった、または機械で抽出したアイスクリーム(機械で抽出したアイスクリームは、1/2リットル以上の量を抽出した場合、非課税の食品となる)
-サンデー、ミルクシェイク
-コーヒー、紅茶、ミルク、ジュースなどのノンアルコール飲料

この論点からすると、冷凍食品は多少なりとも手を加える必要があるため、prepared foodには当たらないんじゃないかということですね。

frozen

では、冷凍食品はどう表すのかといういうと、frozen foodといいます。

また、冷凍食品として開発されたわけではないけれど冷凍できる食品のことはfreezable food、またfrozen foodやfreezable foodのように冷凍庫に入れておける食品全般をfeezer foodと呼んだりします。

まとめ

身近な商品は、ふだん使っている身近な単語で表現できるものが多い。

持ち帰りできる食品

  • grab-and-go
  • takeout / takeaway
  • to go
  • prepared food
  • frozen food

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