【わかりやすい英文法】”used to”と”be use to”の違いとおぼえ方

“used to”と”be use to”って違うんですけど、似過ぎてて、どっちがどっちだっけってなりませんか?

テストでもよくねらわれるところだし、英会話でもよく使うので、スッキリ整理したいと思います。

目次

“used to”と”be use to”の意味・違い

実はこれ、世界的にも要注意的な文法らしく、たとえばロングマン現代英英辞典で”used to”のページを検索すると、次のように載っています。

USAGE: Used to do sth, be used to something
•Don’t confuse I used to do something and I am used to (doing) something.
• You say
I used to live in Paris
when you lived in Paris in the past, but you do not live there now. In this meaning, used to is followed by the base form of the verb (=the infinitive without ‘to’).
• You say
I’m used to living in Paris
when you are accustomed to living in Paris because you have lived there for some time.
Be used to is followed by an -ing form, not the infinitive. ✗Don’t say: I’m used to live in Paris.

引用:ロングマン現代英英辞典

“used to”と”be use to”の意味や違いはあとからくわしく説明していきますが、ひとまず世界的に混乱しやすい英語で、多くの人が調べている内容だといういうこと知っておきましょう。

それでは、”used to”と”be use to”を、それぞれ確認していきましょう。

“used to”の基本

“used to”は、「かつて~していた」や「以前は~だった」をあらわします。

「かつては~だったけど今はそうではない」というように、過去の習慣や状態と現在の対比を強調するフレーズで、助動詞的な働きをします。

I used to live in Paris.

わたしはかつてパリで生活していました。

“be used to”の基本

“be used to”は「~に慣れている」をあらわします。

usedは「(人・動物・感覚器官が)(事・物・人)に慣れている」という意味を表す形容詞で、accustomedに言い換えることができます。

I’m used to living in Paris.

わたしはパリで生活することに慣れています。

“used to”と”be use to”の整理

“be used”の整理

英会話でも「前は~だったよ」って言いたいときに、「あれ?used toだっけ?be used toだっけ?」ってプチパニックになってしまう可能性がありますが、文法テストで出る場合は、次のような形で攻撃されます。

次の日本語に合うように、空欄に入る選択肢を選びなさい。

わたしはかつてパリで生活していました。

I (   ) in Paris.

① am used living  ② am used to living
③ used to live  ④ used to living

これをテスト中に一瞬で判断して正解しないといけないって、ハードじゃないですか?

そこで、迷ったときは次のことを意識してみましょう。

STEP 1:まず伝えたい内容を考える

「かつて~していてた」「以前~だった」と伝えたい場合 → used to(助動詞的)

「慣れている」と伝えたい場合 → used(形容詞)

STEP 2:文法を意識する

今回の問題の場合は、「かつて~していた」だから、used toを使いたい。used toは助動詞的な働きをするから、<used to +動詞の原形>になるはず。

STEP 3:組み立てる

正解は、I used to live in Paris. をつくれる③ used to liveになります。

“be used to”の整理

では、同じ考え方で次の問題にもトライしてみましょう。

次の日本語に合うように、空欄に入る選択肢を選びなさい。

わたしはパリで生活することに慣れています。

I (   ) in Paris.

① am used living  ② am used to living
③ used to live  ④ used to living

STEP 1:まず伝えたい内容を考える

「かつて~していてた」「以前~だった」と伝えたい場合 → used to(助動詞的)

「慣れている」と伝えたい場合 → used(形容詞)

STEP 2:文法を意識する

今回の問題の場合は、「慣れている」だからusedを使いたい。usedは形容詞だから、<be動詞+used>になるはず。

STEP 3:組み立てる

① I am used

「わたしは慣れています」をつくる。

② I am used to

「~に」を足す。形容詞のusedのあとに付いて、「~に(慣れている)」に使えるのは、前置詞のto。

③ I am used to living in Paris.

「パリで生活すること」を足す。前置詞toのあとに来れるのは、-ing形。

だから正解は、I am used to living in Paris. をつくれる② am used to livingになります。

関連記事:「結婚する」のget married toも同じ構造です。

理論的に理解できたら・・・

あとは何度も繰り返して、無意識に口から出てくるように覚えてしまいましょう。

ここで大事なのは、「日本語を見ながら英語をパズルみたいに入れること」じゃなくて、「伝えたいことをイメージしながら、口を動かすこと」です。

まとめ

“used to”と”be used to”は、理屈さえわかってしまえば実は簡単。

used to / be used to

used to

  • 「かつて~していた」「以前~だった」
  • 助動詞的な働きをするから、<used to+動詞の原形>になる

be used to

  • 「~に慣れている」
  • usedは形容詞だから、<be動詞+used+to+名詞>になる

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