テレビやYouTubeでApple Watch Series 7のCMを見かけるようになったんですが、そのCMに勉強になる単語も文法もたくさん盛り込まれていたので、この記事で解説したいと思います。
英語を理解して、CMの英語が聞けるようになりましょう!
Apple Watch Series 7の公式YouTube(日本語)
今回気になったYouTubeは次のものです。
英語版もありますが、知っておきたい単語や押さえておきたい文法を解説したあとで、最後に英語版を紹介したいと思います。最後の英語版で、リスニングにチャレンジしよう。
▼参考:CMになっているApple Watch Series 7はこれ。
書き起こし
CMの英語を書き起こすと次のようになります。
The owner of this apple watch has taken a hard fall and is not responding to their watch.
The emergency location is latitude 47.7 longitude -117.5 with an estimated search radius of forty one meters.
This message will repeat in five seconds.
対訳
YouTubeで使われている日本語と英語を照らし合わせてみましょう。
The owner of this apple watch has taken a hard fall and is not responding to their watch.
このApple Watchの所有者は激しい転倒を起こし現在時計に対する応答がありません。
The emergency location is latitude 47.7 longitude -117.5 with an estimated search radius of forty one meters.
緊急時の位置情報 緯度47.7 経度-117.5 検索半径の推定距離41メートル。
This message will repeat in five seconds.
このメッセージは5秒後に繰り返されます。
単語&文法解説
単語
CMを理解するにあたり、次の単語を押さえておきましょう。
- owner:所有者
- take a fall:転倒する
- respond to:~に応答する
- emergency:緊急時の
- location:位置
- latitude:緯度
- longitude:経度
- estimated:推定された
- radius:半径
- repeat:繰り返す
- in:~以内に
- second:秒
文法(1文目)
1文目The owner of this apple watch has taken a hard fall and is not responding to their watch.は、次のように解釈できます。
英文解釈
The owner of this apple watch has taken a hard fall / and (the owner) is not responding to their watch.
前半のThe owner of this apple watch has taken a hard fallの部分には、has takenという現在完了形が使われて、「転倒を起こしてしまってまだ転倒したままだ」というニュアンスを表しています。taken a hard fallは、take(n) a fallの応用です。
後半の(the owner) is not responding to their watchには進行形が使われています。進行形は躍動感を表すときに使いますが、ここは「応答してきている」という躍動感を否定しているニュアンスになっています。
文法(2文目)
2文目のThe emergency location is latitude 47.7 longitude -117.5 with an estimated search radius of forty one meters.は、正直にいうと、「この文法は押さえておくべき!」というものはないんですが、with an estimated search radius of forty one metersの部分が「41メートルという推定された検索半径をもって」→「検索半径の推定距離41メートル」を表していることを理解していると、スッキリと解釈できるのではないかと思います。
ちなみに、緯度47.7 経度-117.5地点ってどこだろうと思ってGoogle Mapで調べてみました。地図上でピンポイント表示することができなかったんですが、アメリカ合衆国のワシントン州のようです。
文法(3文目)
3文目のThis message will repeat in five seconds.は短い英文だけど、押さえておきたい文法がたくさん。
まず、「繰り返されます」という日本語があてられているrepeatですが、ここをうっかり受け身にしないように気をつけましょう。repeatは自動詞として使えます。
「繰り返される」という日本語になったのはそのほうが日本語の流れとして自然だからだろうね。
また、日本語では「5秒後に」となっている部分が、英語ではin five secondsとなっています。ここのinは「~以内に」という意味で、ネイティブは「~以内に、~後に」というときにinを使います。うっかりafter 5 secondsとしないように気をつけましょう。また、second(s)は「秒」という意味で、スラングっぽく使うときは、secと表すことができます。
リスニングに挑戦
それでは、単語を覚えて、文法も理解したところで、今度は英語版を見てみましょう。きっと理解できるはず!
まとめ
Appleのような多国籍企業がCMをつくるときは、世界中の人がわかりやすい英語でつくられていることが多いです。
30秒から数分程度のCMなら英語学習をするにも苦にならないはず。せっかくのいい教材がインターネット上に落ちているので、上手に活用していきましょう。
リスニングなどの学習方法は、次の記事にまとめています。
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