その昔、学校の授業ではI will ~. とI’m going to ~. は同じだと習ったひともいるかもしれません。
でも、I will ~. とI’m going to ~. はまったく同じではありません。だって、まったく同じならわざわざ違う形で表現する必要はないから。
I will ~. とI’m going to ~. を使い分けられていますか?
I will ~. のニュアンス
I will ~. のwillは助動詞ですが、willは名詞だと「意志」という意味があります。これがI will ~. のすべての基本です。
意志を表す
willは名詞だと「意志」という意味があります。助動詞のwillも同じように、「(将来)~するよ」という強い意志を表すことができます。
I will become a doctor one day.
いつか必ず医師になるよ。
I will marry her, Mom.
お母さん、俺彼女と結婚するよ。
意志を伝えるwillのポイントは、自分の意志をはっきり伝えるために、willの発音を軽んじないということです。
willは省略せずに、はっきり発音しよう。
約束を表す
willは単に自分の意志を表すこともできますし、相手に意志を伝えることによって、約束をする場合にも使えます。
I will be there no matter what.
なにが起きてもそこに行くって約束するよ。
I’ll call you back later.
あとで折り返し連絡するね。
瞬間の決断を表す
ガチッと意志を伝えるwillがある一方で、カチッと今スイッチが入ったことを伝えるwillもあります。
これも広い意味では、意志を伝えていることになりますよね?
Can you answer the phone? – I’ll get it.
電話出てくれる? ― 出るね。
Coffee or tea? – I’ll have a coffee.
コーヒーがいいですか?紅茶がいいですか? ー コーヒーをください。
時の経過を表す
時が経ったら自然とそうなる、というときにもwillが使えます。
これは今まで解説してきた「意志を表すwill」などとは一見違うwillのように感じますが、英文法の歴史という面から解説すると、willの意志のニュアンスが弱まったことによって、単純に未来を表すようになったといわれています。
I will be 21 years old next week.
来週で21歳になります。
I’m going to ~. のニュアンス
goingに「goしている」という語感があったり、toには「~へ」というようにそこに向かっている語感があるため、be going toは、まさにそこに向かって動いているニュアンスを表します。
心づもりを表す
その状況に向かっている、そのつもりがあると予定を表すときにI’m going to ~. を使います。
I’m going to throw a party this weekend.
今週末パーティーを開くつもりです。
I’m going to sleep in tomorrow because I don’t get enough sleep these days.
最近寝不足だから明日は遅くまで寝てるつもりだよ。
▼参考:「今行きます」がI’m coming. になる理由を解説しています。
文法書によく書かれている間違い
文法書によっては、
「前から決めていた場合はI’m going to ~を使う」
「I’m going to 〜にはI will 〜より確実にそうするというニュアンスがある」
と書かれているものがあります。この記事を読んでくれた方は、この説明の誤りに気付いてくれますよね?
前から決めていた場合も、willになることだってあるんです。確実性があるのはどっちかなんて、その文脈によるからわからないんです。
そういうテキトーなことを書いている文法書やオンライン教材があったら、くれぐれも騙されないように気をつけましょう。
▼参考:It will rain. とIt is going to rain. のニュアンスの違いを解説しています。
まとめ
willにもbe going toにも使い方はいっぱいあるけど、まずは自分の未来のことを表現する英語として、I will ~. とI’m going to ~. の使い分けを知っておこう。
I will ~. / I’m going to ~.
I will ~.
- 大前提:意志
- 使い方:意志、約束、瞬間的な決断、時の経過を表す
I’m going to ~.
- 大前提:~に向かっている
- 使い方:心づもりを表す
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