使役動詞let
letは「~を許す」のニュアンス。
たとえば、ちょっと前に流行ったディズニー映画『アナと雪の女王』の主題歌Let It Goは邦題だと「ありのままで」なんですが、このLet It Goは直訳すると「それをそのままにしておいていいよ」という意味です。この「~していいよ」のニュアンスがlet。
あと、たとえば、さんざん説教してきた先生や上司にI’ll let you go now. といわれたとき、これは「もう行っていいぞ」という意味なので、即座に退散しましょう笑
Let it go.
ありのままで。
I’ll let you go now.
もう行っていいぞ。
使役動詞have
haveは「~してもらう権利をもっている」のニュアンス。
たとえば、I’ll have my assistant send the document right away.(アシスタントにすぐに資料を送らせます)といった場合なんかがそれです。上司はアシスタントに仕事を指示する権利をもっているからhaveを使います。アシスタントさんだからね。仕事しないわけにはいきません。
あとは、He had the barber cut his hair short.(彼は美容師に髪を切ってもらった)とか。これもお客さんが美容師さんに髪を切ってもらう権利をもっているからhaveを使います。
I’ll have my assistant send the document right away.
アシスタントにすぐに資料を送らせます。
He had the barber cut his hair short.
彼は美容師に髪を切ってもらった。
使役動詞make
makeは「~を(強制的に)つくりあげる」のニュアンス。
たとえば、The comedian made them laugh.(そのお笑い芸人は彼らを笑わせた)は、お笑い芸人がつくりあげた雰囲気によってお客さんが笑っちゃった、というニュアンスをあらわします。
あとは、The mother made her kids clean their rooms.(母親は子どもに自分たちの部屋を掃除させた)という使い方もできます。有無を言わさず部屋を掃除しないといけない状況がつくられているわけです。
The comedian made them laugh.
そのお笑い芸人は彼らを笑わせた。
The mother made her kids clean their rooms.
母親は子どもに自分たちの部屋を掃除させた。
使役動詞get
getは「~してもらう状況を手に入れる」のニュアンス。
たとえば、I’ll get you to understand the situation.(わたしはあなたにその状況を理解してもらうようにします)は、まさに理解してもらうという状況を手に入れようとしていることが伝わってきます。
また、たとえば、I got the computer to work again.(わたしはコンピューターを再び動かした)には「やっとコンピューターが動くっていう状況を手に入れられたー!!ありがとう神様ー!!」という感謝の気持ち(?)が込められています。
I’ll get you to understand the situation.
わたしはあなたにその状況を理解してもらうようにします。
I got the computer to work again.
わたしはコンピューターを再び動かした。
let/have/makeと違って、getのみ動詞の前にtoが入って、<get+人+to+動詞>になります。
練習問題
使役動詞を使った問題を用意しました。ぜひチャレンジしてみてください。
I ( ) my brother to drive me to the station.
( ) me know when you are available.
She ( ) me wait for an hour.
The teacher ( ) her students write the answer on the blackboard.
I’m going to ( ) my car repaired at the local shop.
まとめ
使役動詞って聞くと難しく聞こえちゃうけど、動詞がもつニュアンスさえつかめれば怖いくない。
使役動詞
- let:~を許す
- have:~してもらう権利をもっている
- make:~を(強制的に)つくりあげる
- get:~してもらう状況を手に入れる
関連記事