ビジネス英語って聞くと難しそうに聞こえますが、知っておかないと仕事や生活をしていく上で困ってしまう英語はおぼえておかないといけません。
今回は契約に関わる単語の勉強。
法律上「無効な」の英語
空欄にあてはまるものとして最も適切なものを、下の選択肢から選びなさい。
この合意はすでに無効である。
This agreement is already ( ) and void.
① ineffective ② invalid ③ null ④ powerless
英語を勉強して似たような意味がいっぱい出てくるときほど、ちゃんと使い分けを意識することが大切です。
この4つの選択肢の中で、「無効な」という意味をもつのは、② invalidと③ null。この2つの中で”and void”とセットになって使えるのは③ nullです。
また、invalidも「無効な」の意味をもちますが、法律用語として使われるのはnull and voidです。
このnullとvoidは単語ひとつひとつとってもそれぞれが「無効な、効果がない」という意味なんですが、なぜnull and voidというようにセットで使われるんでしょうか?
それについてはこんな説明がありました。
In 2004, David Crystal proposed a stylistic influence upon English legal language. During the Medieval period, lawyers used a mixture of Latin, French and English. To avoid ambiguity, lawyers often offered pairs of words from different languages.
引用:wikipedia
2004年、David Crystalは、英語の法律用語に影響を与える文体について提唱しました。中世の時代、法律家はラテン語、フランス語、英語を混ぜて使っていました。曖昧さを避けるために、弁護士はしばしば異なる言語の単語のペアを提示しました。
簡単にいうと、曖昧さを避けるために似たような言語を重ねている、ということなんですね。
解説をシンプルにまとめてくれているのがたまたまwikipediaでしたが、この情報の確度は大変高いものです。
そのほかの「無効な」の英語
ineffective
ineffectiveは、effectiveの対義語。
「(努力などが)効果のない、無効な、無力な」「(人が)役に立たない、無能な」という意味を表します。
invalid
invalidはvalidの対義語。null and voidの同義語。
「(法律上・事実上)無効な、効力のない、正しくない」「(議論などに)根拠のない」という意味を表します。
powerless
powerlessは、powerがless(ない)ということ。
「無力な、非力な」を表します。
まとめ
法律や契約に関わる英語は正しく理解しよう。
契約上無効な
- null and void
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