stickは「突き刺す」とか「接着する」。aroundは「~のまわりに」。それぞれの意味は知っているのに、そしてネイティブはよく使うのになぜか知らないstick around。
この2つの意味と使い方を知っていればひとまず大丈夫、という意味と使い方を紹介します。
stick aroundがもつニュアンス
stick aroundは、特定の場所や状況に留まること、その場から去らずになにかが起こるのを待つことをあらわすフレーズです。
なんでそんな意味になるのか、stickとaroundがもつ単語のニュアンスを深掘りしてみましょう。
stick / aroundのニュアンス
- stick: 特定の場所や状況から動かずにいる
- around: 現在の周囲にいる、存在し続ける
stickが「動かない」「その場から離れない」というニュアンスになるのは、だんごとかを指すstick(串)やsticker(シール)からも想像できますよね。また、aroundは学校でも習う「~のまわりに」の意味なので、これも想像しやすいでしょう。
そして、これらを組み合わせると、stick aroundは、特定の場所や状況にとどまること、去ったり進んだりせずにいること、その場から去らずになにかが起こるのを待つことを表すと解釈できるのです。
実際に、英英辞典では次のように解説されていたりします。
to stay in a place a little longer, waiting for something to happen
引用:ロングマン現代英英辞典
物事が起こるのを待ちながら、ひとつの場所に少し長くとどまること
stick aroundの使い方
では、実際にstick aroundをどう使えばいいのか、3つの場面に分けてみてみましょう。
しばらく待つ
まず押さえておきたいのは、いちばん基本的な使い方である「しばらく待つ」。
ネイティブは次のように使います。
I’ll stick around here a little longer.
もう少しだけここで待ってみるよ。
The meeting will end soon, but I encourage you to stick around for some important announcements afterward.
ミーティングはもうすぐ終わりますが、その後の重要な発表のためにしばしお待ちいただくことをお勧めします。
ぶらぶらする
次に押さえておきたいのは、「しばらく待つ」から派生して「ぶらぶらしながら待つ」という意味で使うやつ。
例文はこんな感じです。
Why don’t we stick around until John shows up?
Johnが来るまでぶらぶらしない?
Can you stick around until 8 o’clock? I get off my shift by then.
8時までぶらぶらしながら待っててくれない?それまでにはシフト終わるから。
恋愛を続ける・いっしょにいる
もうひとつ押さえておきたいのは、恋愛シーンで使う「いっしょにいる」「関係に忠実でいる」の使い方。
こっちは英英辞典でもクリアに定義されていないのがほとんどなんですが、最初に解説したとおり、「特定の場所や状況にとどまる、去ったり進んだりせずにいる、その場から去らずになにかが起こるのを待つ」といったニュアンスから派生して使うことができます。
Should I stick around or call it quits?
続けたほうがいいのかな、やめたほうがいいのかな。
You shouldn’t stick around and wait on the guy who’s not ready for love.
恋愛するつもりのない男にこだわって待つ必要なんてないよ。
This long-distance relationship is challenging, but I want to stick around.
この遠距離恋愛は大変だけど、でもいっしょにいたいんだ。
まとめ
stick aroundは日常で活用できる表現。
stick around
- しばらく待つ
- ぶらぶらする
- 恋愛を続ける、いっしょにいる
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