ネイティブがよく使うspeaking of whichの意味と使い方をわかりやすく解説します

洋画や海外ドラマを見ているとよく出てくる表現にspeaking of whichがあります。

とても便利な表現なので、これを機に使い方をしっかりおさえておきましょう。

目次

speaking of which

speaking of whichは「それでいうと」「そういえば」「ちなみに」というような意味を表しますが、なぜこのような意味になるのか理解するには、日本語訳を知るよりも、この英語の構造を知ることが大事。

speaking of whichは次のような構造で成り立っています。

構造

Speaking of which, ~ .
~といえば 前に出てきた内容

文法書では、speaking ofの使い方は分詞構文のところ、whichは関係代名詞のところで解説されます。

つまり、「前に出てきた内容といえばさ」というように、前の会話で出てきた内容についてさらに述べるときに、speaking of whichという表現を使います。

なにかの会話をしていて、それで思い出して「あ、そういえばさー」「そのことなんだけどさ」っていうことってしょっちゅうありますよね?

英語ネイティブも同じ感覚でspeaking of whichをよく使います。

たとえば、英語の慣用表現やスラングを掲載しているUrban Dictionaryには、次のような例文が載っています。

I won’t be home when you get in from school tonight. Speaking of which, don’t forget your keys.

引用:Urban Dictionary

今夜があなたが学校から帰ってくるときには家にいられないと思うから。それでいうと、カギを忘れないようにね。

このほかにも、次のような使い方ができます。

A: Christmas is just around the corner.
B: Speaking of which, have we already sent out Christmas cards?


A: もうすぐクリスマスだね。
B: そういえば、もうクリスマスカード出したっけ?

A: How was your weekend?
B: I went to the movie. Speaking of which, I saw your brother there.


A: 週末どうだった?
B: 映画観に行ったよ。ちなみに、そこでお兄さんに会ったよ。

A: I’m very busy this month.
B: Speaking of which, don’t you want to grab a drink sometime in the next month?

A: 今月すごく忙しいんだよね。
B: だったらさ、来月どこかで飲みに行かない?

grab a drinkの表現について、くわしくはこちらで解説しています。

speaking of whichの言い換え

speaking of (名詞)

具体的に「~といえば」というときには、speaking of whichのwhichところを、具体的な名詞に置き換えることができます。

Speaking of Buskin Robins, I like Mint Chocolate Chip the best.

サーティワンといえばさ、チョコレートミントがいちばん好きだな。

アイスクリームショップのサーティワンは日本ではサーティワンと呼ばれていますが、英語ではBuskin Robinsと呼ぶのが一般的です。

as for

「~に関しては」「~に関していうと」を表す英語にas forがあります。カジュアルになり過ぎない、一般的に使える表現です。

He is a great actor, but as for directing, he can do better than that.

彼はすばらしい俳優だが、監督業に関していうと、もっとうまくできると思う。

regarding

regardingも「~に関しては」「~に関して言うと」という意味をもちますが、フォーマルな響きがあり、ビジネスシーンなどで使うのに適しています。

Regarding this matter, I will be speaking to her later today.

この件に関しては、今日のうちに彼女に話しておきます。

by the wayとの違い

by the wayは「ところで」という意味で使われる表現です。

speaking of whichと同じように使われることもありますが、speaking of whichとの違いは、speaking of whichが直前の話題を受けるのに対して、by the wayはメインの話題と関係ない話題を差し込むときに使う傾向があります。

A: How was your day off?
B: I was relaxing at home.
A: Good for you. Oh, by the way, there is a telephone message for you.


A: 休みはどうだった?
B: 家でのんびりしてたよ。
A: それはよかったね。あ、そういえば、電話があって伝言を預かっているよ。

まとめ

とにかくspeaking of whichが使いまわせてとても便利なので、ひとまず押さえよう!

speaking of which

  • それでいうと、そういえば、ちなみに

関連記事

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

SHARE
URLをコピーする
URLをコピーしました!
目次
閉じる