「テレビを見る」を表すのはwatch、「写真を見る」はlook atなど、英語を丸暗記で覚えていませんか?
語学学習において、だれかが使っていた表現をマネするのはとっても大事。テキストに出てきた例文を覚えることも、英語力をアップさせる手段としてはとても有効です。
だけど今回は、丸暗記で覚えていたsee・look・watchの使い分けを、ネイティブの感覚で理解していきましょう。
解説
今回は、ロングマン英英辞典で意味を比較しながら、単語のもつニュアンスを確認してきましょう。
see
ロングマン英英辞典には
see
to notice something with your eyes, usually without planning to
訳:意図せずに目で認識すること
と書かれています。
ぼーっとしててなにかが目に入ってくることとか、偶然だれかに会ったりすることってありますよね?seeはそんな感覚で使います。
I saw your brother at the party yesterday.
(昨日パーティであなたのお兄さん見たよ)
Have you seen my pen anywhere?
(わたしのペンどこかで見た?)
look at
ロングマン英英辞典には
look at somebody/something
to keep your eyes pointed toward someone or something, especially someone or something that is not moving
訳:特に動かない人やモノに対して、目を向けること
と書かれています。先ほどのseeと違うのは、”意識的に”なにかを見るということにあります。
What are you looking at?
(なに見てるの?)
Looking at the stars through a telescope is fun.
(望遠鏡で星を見るのはおもしろい)
watch
ロングマン英英辞典には
watch
to look at someone or something for a period of time and pay attention to what is happening
訳:一定の時間人やモノを見て、なにが起こるか注意を払うこと
と書かれています。
「意識的になにかを見る」というニュアンスはlookと同じですが、lookとの違いは見ているものの動きや状態に注目していること、といえます。
We watched a baseball game on TV.
(わたしたちはテレビで野球の試合を見た)
She stood by the tree watched the children play.
(彼女は木陰に立って子供たちが遊んでいるのを見た)
まとめ
「使い分けを間違えたらはずかしいな」とか思う必要は一切なし!だって間違えても言いたいことは伝わるから。
でも「あれ?どの単語を使ったらいいんだろう?」って迷ったときの参考になるとうれしいです。
see
意図せずに目で認識するニュアンス
look at
特に動かない人やモノに対して、目を向けるニュアンス
watch
一定の時間人やモノを見て、なにが起こるか注意を払うニュアンス