2020年1月に、1990年から長きに渡り実施されてきた「大学入試センター試験」が終了し、2021年1月からは、「大学入学共通テスト」が実施されます。
2018年11月には2回目となる共通テスト試行調査(プレテスト)が実施されており、その問題が公開されているので、リスニング・リーディングとも分析してみました。というか、編集という業務上、プロレベルで徹底的に傾向と対策を考え抜きました。
リーディングの対策は、実はとてもシンプルです。以下で詳しく解説します。
リーディングの傾向
概要
試験時間・配点
試験時間80分/配点100点(ちなみに、リスニングも同じく100点なので、「読めればいい」といった時代は終わったと言えるでしょう。)
全体概観
身近なものをテーマに、ディベートやプレゼンの準備を想定した出題をするなど、「実際的・実用的」な設定も目立ちます。また、「思考力・判断力・表現力」を測るべく複数の情報を照らし合わせる問題も増え、正解が1つだけでない問題も含まれています。これらは新しい学習指導要領を反映した内容と言えるでしょう。
引用:日本速脳速読協会
センター試験との違い
総単語数が約4200語→約5400語にアップ
発音、文法、語法問題がなく、すべて長文読解に
設問がすべて英語
日本語注釈が存在しない
答えが1つとは限らない問題が出題
引用:日本速脳速読協会
設問別分析
設問ごとの分析をちゃんしようと思うと、リスニングと同じようにしっかり分析することも可能です。

実際に深く分析しました。編集者としての業務上。
でもあえて言わせてください!!
はっきり言って、2回目の試行調査どおりだったら分析する価値なし。
だって傾向全部同じだから。
難易度はめちゃめちゃは高くない。
ただ読む量がめちゃめちゃ多い。
以上。
じゃあどうやったら量が多い英文を読んで、得点できるようになるのか?
次でテクニックを紹介していきます。
あくまでも、「試行調査と同じ方針の問題が出題された場合」に限ります。
共通テスト本番で凝った問題が出ないとは断言しかねます汗。
リーディングの対策
前述の通り、共通テストは、読解力の問題というよりも、多くの情報を短時間で処理する”処理能力”の問題になってきます。速く読んで、必要な情報を探すことがが大事。得点できるかどうかは、その一点にかかっています。
速く読むためには、スキミングやスキャニングの技術を知っておくといいでしょう。
スキミング
skimには「液体などの表面から何かをすくい取る」という意味があるんですが、ここから派生した言葉がスキミングで、拾い読み・流し読みをする技術のことを指します。
文章全体を流し読みしながら、その文章が主に何を言いたいのかをざっくりつかんでいきます。
英文の場合は、文章の出だしで重要な用件が伝えられていたり、各段落の一文目にその段落の要点がまとめらていることが多いので、はじめをちょっと丁寧に読んで、あとはさらさら目を通していくのがいいでしょう。
共通テストの場合は、ほんとにさらっと全体の雰囲気をつかめるだけで、だいぶ得点できる気がします。
様々な文章を読みこなしておく経験が、スキミングに役立ちます。
過去に読んだことあるのと似た内容だったり、知ってる分野の話題だったりすると、文章って読みやすいですよね?
スキャニング
英語のscanには「ざっと見る」という意味がありますが、リーディングの際のスキャニングも同じで、キーワードになりそうな語句や関連がありそうな部分をざっと見で探す技術です。
必要な情報だけを探せばいいので、逆にいうと、全部は読まない技術ともいえます。
これは個人的な見解ですが、大問2のB以降ではおすすめしません。大問2のB以降はやっぱりちゃんと文章を読んだほうが、なんだかんだで速く正解を探せると思うので、さらさら読みをするスキミングをおすすめします。
では、どこでスキャニングの技術を使うかというと、大問1のポスターやチラシ、大問2のの料理のレシピ+レビューみたいな、視覚的に情報がとらえられる問題を解くときに、この手段がとっても有効です。
いろいろ書かれている中でも関係がありそうな部分をいかに早く探すが勝負になってきます。英語力そのものよりも、英語で書かれた資料を見慣れていて、どのへんに目を付けたらいいのか知っているということが大事です。
まとめ
共通テストのリーディング対策として、特別にすべき勉強はありません。
日頃から単語や文法をしっかり勉強して基礎を固めておくこと。そのうえで、文章を速く読む意識をもってトレーニングをしておくこと。
目が通せれば解ける!!がんばりましょう。
- 内容は深くない。
- 短時間で速く処理することがすべて。