prettyは「かわいい」という意味のほかにも「かなり」という意味で使われます。
たとえば、It’s pretty cold today.と言った場合、「今日はかなり寒いね」を表します。
では、このprettyに「思っていたよりも」というニュアンスが含まれていることに、あなたは気づいていますか?
prettyのニュアンス
冒頭のIt’s pretty cold today.という文ですが、It’s very cold today.とはなにが違うんだろう?
It’s pretty cold today.は「かなり寒い」、It’s very cold today.は「とても寒い」というように、「かなり」と「寒い」の違いでしょうか?
気になったので、ネイティブの友人に聞いてみました。
It’s pretty cold today.とIt’s very cold today.ってなにが違うの?
prettyはveryよりもちょっと弱い感じかな。
It’s pretty cold.は「思っていたよりも寒いね」っていう感情がこもってる気がする。
prettyの定義
留学の経験上、prettyがveryよりも弱いという感覚もわかるし、そう言われてみれば「思っていたよりもかなり寒いね」という意味でprettyを使うというのもわかるような気がします。
そこで、prettyとはなんだんだ?と調べてみたところ、Oxford Learner’s Dictionariesに次のような解説が載っていました。
With some adjectives, both meanings are possible. The speaker’s stress and intonation will show you which is meant:
引用:Oxford Learner’s Dictionaries
Your essay is quite good
(= fairly good—it could be better);
Your essay is quite good
(= very good, especially when this is unexpected).
In North American English quite usually means something like ‘very’, not ‘fairly’ or ‘rather’. Pretty is used instead for this sense.
形容詞の中には、両方の意味が可能なものがあります。話し手のストレスやイントネーションによって、どちらの意味であるかがわかります。
Your essay is quite good
(=かなり良い-もっと良くなる可能性がある)。
Your essay is quite good
(=とても良い-特にこれが予想外の場合)。
アメリカ英語では、quite は通常「とても」という意味であり、「かなり」や「どちらかといえば」という意味ではありません。 この意味としてprettyが代わりに使われます。
ここからも、次のことがわかります。
prettyの使われ方
- veryよりも弱い。「かなり」という意味。
- veryと同じ意味。特に予想外の場合で使われる。
prettyを使うときの注意点
ここまでも確認してきたように、prettyは「かなり、まあまあ」という意味で使われたり、「予想外にとても」という意味で使われたりします。
ということは、次のような使い方は要注意、ということですよね。
A: How do you like my salad?
B: Pretty good.
A: わたしが作ったサラダどう?
B: かなりおいしいよ。 / 思ってたよりおいしいよ。
「すごくおいしいよ」と褒めたつもりが失礼になってしまうことがあるんです。
ちなみに、次のような会話は違和感なく成立します。prettyのニュアンスを知っていることがとても大切。
A: How was that movie?
B: It was pretty good, actually.
A: 映画どうだった?
B: (前評判で聞いていたより)実際のところ良かったよ。
まとめ
ちょっと英語にこなれてきたときこそ、英単語のもつニュアンスを確認しておくことが大切。
pretty
- veryよりも弱い。「かなり」という意味。
- veryと同じ意味。特に予想外の場合で使われる。
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