“How are you?” “I’m fine, thank you. And you?” はやめようは世界常識

ひと昔の日本の英語教科書には、「そんな表現ネイティブは使わないけどな」という表現がちょこちょこと含まれていました。その代表例がHow are you? I’m fine, thank you. And you?

でもこれ、日本だけの問題ではないようなんです。

では、なにが現実的な英語表現なのでしょうか。

目次

“How are you?” “I’m fine, thank you. And you?”とは

How are you? I’m fine, thank you. And you? とはいわずもがな、ひと昔前の教科書や英会話教材に載っていた表現で、知人に会ったときの定番の挨拶表現として紹介されていました。

あと、英語の授業の最初の挨拶でも使われたりしていましたよね?

「ひと昔前」とはどういうことかというと、編集者という仕事の必要上、日本に出回っているいろいろな教科書にはすべて目を通すんですが、最近は小・中・高生が使う教科書でこの表現を見かけることはほとんどないし、家庭教師をしていても、生徒から「授業でこれを言わされている」ということをあまり聞かなくなった、ということです。

あるのかな?もしあったらぜひTwitterInstagramお問い合わせからおしえてください。

それで、なにが興味深いかというと、この現象日本だけではないようなんです。

というのも、BBC Learninig Englishが、「この表現はテキストで使うものであって、リアルではないよ」とつぶやいていたんです。

「BBC Learning English」とは、イギリスの公共放送局である「BBC」(British Broadcasting Corporation/英国放送協会)が運営するイギリス英語の学習サイト。世界の英語学習者および英語指導者から支持されています。

https://twitter.com/EEEA333/status/1442436510163222535

🙋‍♀️“Hello. How are you?” “I’m fine, thank you. And you?” You might have seen this in textbooks. But how do Brits REALLY say ‘hello’? Here are five common ways to say ‘hi’.
👉How do YOU greet your friends?

引用:@bbcle

🙋「こんにちは。お元気ですか?」「元気です、ありがとうございます。お元気ですか?」 この表現を教科書で見たことがあるかもしれませんね。しかし、イギリス人は実際にどのように「こんにちは」と言っているのでしょうか?ここでは、一般的な5つの「こんにちは」の言い方を紹介します。
👉あなたは友達にどのように挨拶しますか?

言い換え表現

せっかくBBC Learning Englishが言い換えの表現を5つ紹介してくれているので、この5つの表現を吸収しちゃいましょう。

補足ですが、BBCはイギリス運営であり、ここで紹介しているものはイギリスでよく使われているもの、ということです。

英語ってアメリカ英語だけじゃないし、覚えておいて損はないよね。

Hiya

Hiya.は現代のイギリスで挨拶代わりによく使われている言葉です。フレンドリー、またカジュアルな言い方でメールを送る時にもよく使われます。

女性が使うことが多いのが特徴。

発音は/ˈhaɪjə/。Hi, how are you?が省略されたカジュアルなあいさつですが、Hiya.自体はHow are you?(元気ですか?)の意味は含まず、あくまでも意味はHi.のほうです。

A: Hiya. It’s been a long time.
B: Ah Hiya! How have you been?


A: やっほー。ひさしぶり。
B: あー!最近どうしてた?

Morning

Morning.は、Good morning.(おはようございます)のカジュアルな表現。

詳しくは次で解説しています。

Alright?

alrightはall rightのもう1つの書き方で、正式な文章では使いませんが、カジュアルなテキストメッセージの中で使ったりする英語です。

もちろんしゃべり言葉として使ってもOKです。

ポイントは、体調などを心配されてAlright?と聞かれているわけではないということ。もちろんAre you alright? で「(体調悪そうだけど)大丈夫?」って聞かれることもあるけど、そういう意味じゃないシンプルな挨拶もあるということを押さえておきましょう。

A: Hiya!
B: Hi! You alright?


A: おっす。
B: おっす。元気?

How’s it going?

How’s it going? もよく聞く表現。

わたしはオーストラリアとカナダに留学経験があるんですが、どちらの国もイギリス英語を引き継いでいるため、How’s it going? はよく聞きました。(アメリカの友人に聞いてみたところ、アメリカでもよく使うそうです。)

直訳すると「それはどのような進み具合ですか?」っていうことになっちゃうんだけど、ここから転じて「最近どうですか?」とか「調子どう?」「元気?」を表します。

A: Hi, how’s it going?
B: Good. How about you?
A: Not bad.


A: 最近どう?
B: 元気だよ。そっちはどう?
A: いい感じだよ。

Not bad.は「良くもないけど悪くもない」という否定的なニュアンスではなく、not bad=goodというニュアンスになります。

How’s things?

How’s things? のポイントはなにかというと、これが文法的には正式じゃないこと。なにが正式じゃないかわかりますか?

これ、文法に従うなら、次のようになるはずなんです。

  • How’s things?
  • How are things?

thingsは複数形だから、be動詞はisじゃなくてareになるよ。

あえて文法を崩して使うことによって、カジュアル感が出ているんですね。

A: Hey, how’s things?
B: Can’t complain.


A: 最近どう?
B: 順調かな。

Can’t complain.は「不満が言えない」から転じて「満足している」「順調」を表します。

まとめ

教科書で基礎英語を固めつつ、ネイティブっぽい英語表現も身につけられたら最高。

How are you? I’m fine, thank you. And you? の言い換え

  • Hiya.
  • Morning.
  • Alright?
  • How’s it going?
  • How’s things?

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