【教材編集者が解説】『English for Everyone』のレベルと使い方について

最近「English for Everyone 勉強法」でこのブログが検索されるようになりました。

そこで、『English for Everyone』という教材について、編集者×講師としてコメントしたいと思います。

目次

English for Everyoneとは

DK社が発行する英語学習教材のシリーズ。

世界のあらゆる国の英語学習が使っている教材で、一般英語(レベルは4段階)、ビジネス英語、文法、教師用ガイド、ボキャブラリーブック、イディオムブック、というように多彩なジャンルが用意されています。

English for Everyoneのレベル

English for Everyoneの一般英語向け(General Course)は、4段階のレベル分けがされており、それぞれのレベルでテキスト(Course Book)と問題集(Practice Book)が用意されています。

そして、その4レベルですが、Level 1:初級者向け(TOEIC0-200点)、Level 2:初級者向け(TOEIC200-500点)、Level 3:中級者向け(TOEIC500-850点)、Level 4:上級者向け(TOEIC850-900点)という区分けになっています。

■Level 1:初級者向け(TOEIC0-200点)

■Level 2:初級者向け(TOEIC200-500点)

■Level 3:中級者向け(TOEIC500-850点)

■Level 4:上級者向け(TOEIC850-900点)

■レベル一覧

これはわたしの2回に渡る海外留学の経験談なんですが、英語圏に留学してまだネイティブの英語に慣れていない日本人が語学学校に入る場合、よっっっっっぽど英語を勉強してこなかったという日本人以外はLevel 1クラスに入れられることはありません。「英語自信ない・・・」っていう場合もだいたいLevel 2ぐらいからスタートします。

だからもし、「Level 1からはじめたほうがいいのかな?」って悩んでいる場合でも、Level 2を購入してみてどうしても無理そうだったらLevel 1に戻る、という手もありかもしれません。(実はこっそり、一覧表でもLevel 2からはじめることが推奨されています。)

あとはもちろん、過去にTOEICを受験したことがあるひとは、TOEICのスコアを参考にどのレベルからスタートするのか決めてもいいですよね。

渡辺直美が使っている!?

『English for Everyone』ですが、ニューヨークに拠点を移し、今やワールドワードに活躍されているお笑い芸人の渡辺直美さんが以前Instagramで「この本めっちゃわかりやすくて良いよ」と紹介していました。

ちなみに、渡辺直美さんが紹介していたのは、ボキャブラリーブック。

ほかに、YouTubeからは、イディオムブックと文法の本も使っているらしいことがわかります。

¥3,311 (2024/03/26 05:17時点 | Amazon調べ)

English for Everyoneを使った勉強法

『English for Everyone』ですが、全編英語です。そのため、英語ネイティブでない学習者が使う場合には、解説をしてくれるひとが必要になってくるんじゃないかなと思います。

この際だからネイティブの講師に英語を教えてもらうのもよし。でも、英語が苦手なひとは日本人講師に教えてもらうのも全然ありだと思います。(理想は「英語を英語で学ぶ」だと思うんですけど、文法って母国で勉強したほうが効率良かったするから。)

あと、気をつけるべきは、一般向け(General Course)とビジネスコースは、それぞれのレベルでテキスト(Course Book)と問題集(Practice Book)が用意されているんだけど、テキスト(Course Book)だけだとあまり問題が載っていないから眺めるだけになっちゃうし、問題集(Practice Book)だけだと解説がほぼ載っていないというデメリットがあります。

■テキスト(Course Book)

■問題集(Practice Book)

英文法の解説書はほかにも持っているから問題演習をがんばりたいというひとは問題集(Practice Book)の購入のみでもOKだと思いますし、せっかくだからネイティブの感覚を知るために解説も読んでみたいというひとにはテキスト(Course Book)と問題集(Practice Book)の両方の購入がおすすめです。

文法解説を読むのが趣味だというひとにはテキスト(Course Book)のみの購入もおすすめできるんですけど、英語は使いこなしてなんぼだから、どちらか1冊がいいという場合には、問題集(Practice Book)を購入するのがいいかなー、というのが個人的な意見です。

English for Everyone以外のおすすめ教材

『English for Everyone』と同様に、世界で使われている評判の高い教材に『ENGLISH GRAMMAR IN USE』という教材があります。

これは質的には『English for Everyone』も『ENGLISH GRAMMAR IN USE』もどっちもおすすめできますが、『ENGLISH GRAMMAR IN USE』のメリットは左ページに解説、右ページに問題があるので、1つのレベルが1冊で完結できることかなと思います。

また、「英語で文法を勉強するのって難しそう・・・。」と不安なひとには日本で発行されている文法書で勉強するのもおすすめ。

今はわかりやすい文法書や問題集が山ほど売られているので、きっと相性のいい1冊がみつかるはずです。

まとめ

『English for Everyone』の勉強法のポイントは次の2つ。

  1. テキスト(Course Book)と問題集(Practice Book)のうちで自分が必要なものを用意すること
  2. 4つのレベルのうちで自分にとって適切なものからスタートすること

ネイティブの感覚で英語が学べる良質な教材なので、まずは1冊手に取って勉強をはじめてみましょう。

■Level 1:初級者向け(TOEIC0-200点)

■Level 2:初級者向け(TOEIC200-500点)

■Level 3:中級者向け(TOEIC500-850点)

■Level 4:上級者向け(TOEIC850-900点)

■その他

¥3,311 (2024/03/26 05:17時点 | Amazon調べ)

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

SHARE
URLをコピーする
URLをコピーしました!
目次
閉じる