予測可能な悪い出来事や結果がもたらされる危険を表すときには、riskやdangerという単語が使えます。
では「~の危険性がある」「~の危険にさらされている」という文にして使いたいときはどうしたらいいのでしょう。
risk / dangerの違い
riskとdangerはどちらも「危険性」という意味をもつ単語です。実際、英英辞典には次のような説明がされています。
To be at risk is to be in danger:
引用:Cambridge Dictionary
To be at riskとはto be in dangerを意味する:
なので、基本的にはriskとdangerに大きな意味は違いはないと考えていいんですが、どうしても気になったのでさらに調べてみると、こんな解説をみつけました。
• Meaning:
引用:Difference Between.com
・The word danger is used in the sense of ‘catastrophe’ or ‘peril.’
・ The word risk is used in the sense of ‘chance.’
• Connotation:
・Both danger and risk carry negative meanings.
意味
・危険という言葉は、「大惨事」や「危難」という意味で使われます。
・リスクという言葉は、「チャンス」という意味で使われます。
言外の意味
・dangerとriskはどちらも否定的な意味を持つ。
riskは日本語でも「リスクがある」っていいますよね?あのリスクです。
一方で、dangerという単語は「大惨事」や「危険」を表すときにも使われることがあるということで、次の画像のようなイメージだということができるでしょう。
riskを使って危険をあらわす
at risk
前置詞のatは「~で、~に」というように”点”をイメージさせる前置詞ですが、このatを使ってat riskとすると「~の危険性がある」「~の危険にさらされている」をあらわすことができます。
be at risk ofやput ~ at riskとして使うことができます。
The elderly and people who work outside are more at risk of heat stroke.
ご年配の方や屋外で働く人々は熱中症にかかる危険性がよりある。
Climate change will put us at risk.
気候変動はわたしたちを危険にさらすだろう。
there is a risk
There is ~は「~がある」という構文ですが、これを使っても「危険性がある」をあらわすことができます。
There is always a risk in any business.
どんなビジネスにも必ず危険性がある。
face the risk
faceは「~に面する」という意味で、これを使うと次のような表現ができます。
For the first time in history, they faced the risk of a global decline.
歴史上初めて、世界的な衰退の危機に直面していた。
dangerを使って危険をあらわす
in danger
inは「~の中に」という前置詞なので、in dangerで「危険の中に」→「危険な状態にある」をあらわします。
The city was constantly in danger of running out of water.
その都市は常に水不足の危険にさらされていた。
Your drinking will put you in danger.
君の酒の飲み方をしていたら危険だよ。
face danger
faceは「~に面する」という意味でしたよね?これを使うと次のような表現ができます。
Koalas face danger of extinction in parts of Australia by 2050.
オーストラリアのある地方では2050年までにコアラが絶滅していまう危機に直面している。
まとめ
危険性を語るときは、まずはriskとdangerを押さえて、そこから表現の幅を広げていこう。
危険性がある・危険にさらされている
- at risk
- there is a risk
- face the risk
- in danger
- face danger
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