【和訳】とにかく明るい安村出演イギリスオーディション番組の英語を解説!【安心してください履いてますよ】

とにかく明るい安村さんがイギリスの有名オーディション番組『ブリテンズ・ゴット・タレント』で決勝に進出し、お笑い界のみならず、日本全国の話題をかっさらっています。

そこで、安村さんの出演回の英語を書き起こしてみました。また、『ブリテンズ・ゴット・タレント』の中で出てきた、英語ネイティブじゃなくてもすぐに使える英語表現や、なぜ安村さんが世界レベルでウケたのかなどの異文化理解についても触れてみました。

目次

『ブリテンズ・ゴット・タレント』

公式YouTube

審査員・司会者

Simon Philip Cowell:審査員

Amanda Louise Holden:審査員

Alesha Dixon:審査員

Bruno Tonioli:審査員

And & Dec:司会者コンビ

書き起こし

公式のYouTubeは編集によって前後の会話がわからなくなってしまっているんですが、以下では安村さんがステージに登場してからパフォーマンスを終えてステージを去るまでを再現しています。

ご本人も言っているとおり、安村さんは英語初心者です。そのため文法としては誤っている箇所も見つかりますが、安村さんのコミュニケーション能力にご注目ください。

TONIKAKU: Hello, London!

とにかく明るい安村:こんにちは、ロンドン!

ALESHA: Hello! Yeah! I love it.

ALESHA: Hello! ステキ!

TONIKAKU: Thank you. Oh, nice tea cup! I like tea.

とにかく明るい安村:ありがとう。ステキなティーカップですね!僕は紅茶が好きです。

ALESHA: I love tea.

ALESHA: わたしよ。

TONIKAKU: I love tea.

とにかく明るい安村:僕もです。

AMANDA & ALESHA: I love tea!!

AMANDA & ALESHA: わたしもよ!

ALESHA: What is your name and where have you come from?

ALESHA: あなたの名前は?どこから来たの?

TONIKAKU: I’m Tonikaku.

とにかく明るい安村: トニカクです。

ALESHA: Where are you from, Tony?

ALESHA: 出身は?

TONIKAKU: Japan.

とにかく明るい安村:日本です。

ALESHA: Oh, I love Japan!

ALESHA: そうなの、日本大好き!

TONIKAKU: Yeah, Tonikaku, Japan.

とにかく明るい安村:ええ、トニカクで、日本です。

SIMON: Why have you flown all the way to be on Britain’s Got Talent?

SIMON: どうしてわざわざ 『ブリテンズ・ゴット・タレント』 に?

TONIKAKU: I want to perform to Royal family. King Charles love me.

TONIKAKU: ロイヤルファミリーの前でパフォーマンスしたくて。チャールズ国王はぼくのこと好きなはずです。

ALESHA: And what you’re doing for us today is your day job?

ALESHA: あなたが今日わたしたちに見せてくれるのが、本業なの?

TONIKAKU: Yeah.

とにかく明るい安村:まあ。

ANT & DEC: Haha. Yeah, if you wanted to be, it is.

ANT & DEC: はは(笑)。「まあ」。そう望むならそうだってことか。

ALESHA: Do you wanna just get on with it?

ALESHA: 早速やってみる?

TONIKAKU: Okay. My dance never seen before.

とにかく明るい安村:オッケー。僕のダンスはまだ誰もみたことがないと思います。

(羽織っていたガウンを脱ぐ)

BRUNO: No, no, no, no, no.

BRUNO: やめろやめろ。

AMANDA: Oh, hello.

AMANDA: あ、ちょっとー!

ANT & DEC: Oh…!! Hello, Toni…kaku!

ANT & DEC: まじかよ、やばいぞ、トニ・・・カク!

AUDIENCE: Told you he was gonna take it off.

観客:ね、彼脱ぐわよって言ったでしょ。

TONIKAKU: I’m waring pants. But I can pose naked.

とにかく明るい安村:僕はパンツを履いています。だけど、裸のポーズができます。

ALESHA: No, don’t.

ALESHA: え、それはやめて。

BRUNO: No, thank you.

BRUNO: 勘弁してくれよ。

TONIKAKU: Number one. Football player naked pose. Come on!

とにかく明るい安村:1つめ。フットボール選手の裸のポーズ。カモン!

(フットボール選手の裸のポーズのネタ披露)

TONIKAKU: Don’t worry. I’m wearing.

とにかく明るい安村:安心してください。履いてますよ。

AMANDA: Pants.

AMANDA: パンツをね。

TONIKAKU: Okay. Number two. Okay? Horse racer naked pose. Come on!

とにかく明るい安村:オッケー。2つめです。いいですか?騎手の裸のポーズ。カモン!

ALESHA: Come on!

ALESHA: カモン!

(騎手の裸のポーズのネタ披露)

TONIKAKU: Don’t worry. I’m wearing.

とにかく明るい安村:安心してください。履いてますよ。

AMANDA: Pants!

AMANDA: パンツをね!

TONIKAKU: Number three. James Bond naked pose.

とにかく明るい安村:3つめ。ジェームズ・ボンドの裸のポーズ。

BRUNO: James Bond. Yeah.

BRUNO: ジェームズ・ボンド。なるほど。

TONIKAKU: Come on!

とにかく明るい安村:カモン!

ALESHA: Come on!

ALESHA: カモン!

(ジェームズ・ボンドの裸のネタ披露)

ANT & DEC: I love it so much.

ANT & DEC: 最高だね。

TONIKAKU: Don’t worry. I’m wearing.

とにかく明るい安村:安心してください。履いてますよ。

AMANDA & ALESHA: Pants!

AMANDA & ALESHA: パンツをね!

ALESHA: He’s genius.

ALESHA: 彼逸材。

TONIKAKU: Finally.

とにかく明るい安村:最後に。

ANT & DEC: Don’t stop.

ANT & DEC: 終わらないでよ。

TONIKAKU: Spice Girls. Wannabe naked pose. Come on!

とにかく明るい安村:スパイスガールズ。ワナビーの裸のポーズです。カモン!

ALESHA: Come on!

ALESHA: カモン!

(ワナビーの裸のポーズのネタ披露)

TONIKAKU: Don’t worry. I’m wearing.

とにかく明るい安村:安心してください。履いてますよ。

ALL: Pants!!!

審査員・観客:パンツをね!!!

ANT & DEC: That’s the best thing I’ve seen in ages.

ANT & DEC: ここしばらく見た中でいちばんだったよ。

TONIKAKU: Thank you very much. Thank you. Thank you very much.

とにかく明るい安村:ありがとうございます。ありがとう。ありがとうございます。

ALESHA: Tony.

ALESHA: トニ―。

TONIKAKU: Please wait. Okay, okay.

とにかく明るい安村:ちょっと待って(といってパンツをずり落ちないように直す)。オッケー、オッケー。

ALESHA: Tony, you might actually be my favorite contestant of the whole series so far.

ALESHA: トニ―、あなた実際今までで見た全シリーズの中でいちばんお気に入りの参加者かも。

TONIKAKU: Thank you. Arigato gozaimasu.

とにかく明るい安村:ありがとう。アリガトウゴザイマス。

ALESHA: No, “arigato gozaimasu” to you.

ALESHA: ううん、「アリガトウゴザイマス」はそっくりそのままあなたに送るわ。

TONIKAKU: Thank you. Oh my god.

とにかく明るい安村:ありがとう。うわー、まじか。

ALESHA: Come on, Tony. Bruno, what did you think?

ALESHA: その調子、トニー。Bruno、あなたはどう思った?

BRUNO: I have to say you definitely have balls.

BRUNO: 君は度胸がある(キンタマがすわっている)と言わざるを得ないよね。

AUDIENCE: Ha ha ha.

観客:ははは(笑)

BRUNO: Great. What can I say?

BRUNO: 素晴らしかった。それに尽きるよ。

TONIKAKU: Thank you.

とにかく明るい安村:ありがとう。

ALESHA: Amanda?

ALESHA: Amandaは?

AMANDA: Tony, You are absolutely unique. And it felt very Britain’s Got Talent. I loved it.

AMANDA: トニ―。あなた本当に独創的。まさに『ブリテンズ・ゴット・タレント』(=イギリスには才能が眠っている)を感じたわ。気に入ったわ。

TONIKAKU: Thank you.

とにかく明るい安村:ありがとう。

ALESHA: Simon?

ALESHA: Simonは?

SIMON: Honestly, you are the funniest contestant we’ve had all year. Seriously.

SIMON: 正直言って、君は今年見た参加者の中で最もfunnyだよ。本当だ。

TONIKAKU: Funny boy!

とにかく明るい安村:Funny boy!

SIMON: Really, really, funny and original.

SIMON: 本当に、本当に、funnyでそして独創的だ。

TONIKAKU: Thank you. Simon, naked pose?

とにかく明るい安村:ありがとう。Simon,、裸のポーズはどう?

SIMON: No, no, no, no, no.

SIMON: いや、いや、いや、いや。

TONIKAKU: Simon?

とにかく明るい安村:Simon?

SIMON: Always keep them waiting, tony.

SIMON: それはいつかのお楽しみにしておこう、トニー。

ALL: Ha ha ha ha.

全員:はははは(笑)

ALESHA: We’re gonna have to take a vote now.

ALESHA: そろそろ投票をしないとね。

BRUNO: Oh it’s a YES for me.

BRUNO: 僕はYESだ。

TONIKAKU: Yes!

とにかく明るい安村:Yes!

ALESHA: Amanda?

ALESHA: Amandaは?

AMANDA: It’s a YES for me, Tony,

AMANDA: わたしはYESよ、トニー。

TONIKAKU: Thank you.

とにかく明るい安村:ありがとう。

ALESHA: Tony kaku.

ALESHA: トニー カク。

TONIKAKU: Tonikaku?

とにかく明るい安村:トニカク?

ALESHA: It’s a YES for me!

ALESHA: わたしはYESよ!

TONIKAKU: Really!?

とにかく明るい安村:本当に!?

ALESHA: Yes!! Simon?

ALESHA: Yes!! Simonは?

SIMON: Tony, honestly you are unbelievable.

SIMON: トニ―、心から、君のことをunbelievableだと思っているよ。

TONIKAKU: Unbelievable?

とにかく明るい安村:Umbelievable?

SIMON: Ha ha ha ha.

SIMON: はははは(笑)

TONIKAKU: Whooooo!

とにかく明るい安村:フーーーーー!

SIMON: You are brilliant.

SIMON: 君は素晴らしいよ。

TONIKAKU: Simon, Simon love me?

とにかく明るい安村:Simon,、Simonは僕のこと気に入った?

SIMON: I absolutely love you.

SIMON: 絶対的に君を気に入っているよ。

TONIKAKU: Unbelievable.

とにかく明るい安村:Unbelievable.

SIMON: You have four YESes.

SIMON: YES4つだ。

TONIKAKU: Really!?!?

とにかく明るい安村:本当にですか!?

ANT & DEC: Yes! Thank you guys!

ANT & DEC: よし!ありがとうみんな!

TONIKAKU: Thank you very much! Whoooo! Arigatooooo!

とにかく明るい安村:ありがとうございます!フ―――――!アリガトーーーーー!

AMANDA: Arigatooooo!

AMANDA: アリガト―――――!

TONIKAKU: Okay, Arigatooooo! Thank you.

とにかく明るい安村:オッケー、アリガトーーー!ありがとう。

AUDIENCE: Bye, Tony!

観客:またね、トニー!

TONIKAKU: I like tea!

とにかく明るい安村:紅茶が好きでーす!

すぐに使える!?英語表現解説

Where have you come from?

Where have you come from? は「出身は?」という意味です。

教科書でよく習うのはWhere are you from? なんですけど、現在完了形を使っても「出身は?」と聞くことができます。

naked

nakedは「裸で」という意味の形容詞。

I can pose naked. って英語の順番おかしくない?「裸のポーズ」ならnaked poseじゃないの?という質問をもらうことがありますが、I can pose naked. は5文型でいうところのSVC(主語+述語+補語)の並びになっています。

ちなみに、日常生活で「裸で」というときは、nakedという単語よりもhave nothing onとかdon’t have anything onという表現を使うのが一般的です。

My dad is always walking around naked at home.

お父さんはいつも裸で家の中を歩き回っている。

My dad is always walking around with nothing on at home.

お父さんはいつも裸で家の中を歩き回っている。

in ages

in agesは「ひさしぶりに」という意味です。

ageには「年齢」「成年」などの意味がありますが、agesというように複数形になると、「長い間」という意味を表すことがあります。

so far

so farは「これまでのところ」という意味。

What did you think?

What did you think? は相手に感想を聞きたいときに使える便利な表現。

「どう思う?」ならWhat do you think?、「どう思った?」ならWhat did you think?となります。

とにかく明るい安村は英語ができない?

盛に盛り上がった『ブリテンズ・ゴット・タレント』。とにかく明るい安村さんはなぜ審査員たちと英語のやりとりができて、審査員たちの心をつかむことができたのでしょうか?

安村さんは『ブリテンズ・ゴット・タレント』出演後、いろいろな日本のバラエティ番組に出て、英語はまったくわからない、とにかくI like tea. って言っていたらイギリス人のツボにハマった、英語がわかるように見えているのは編集の妙だと言っています。

ここまで「英語できない」って言い切っちゃう潔さがおもろしい!そして、審査員の話す英語がわかっていたわけではないのに、芸人としての度胸を発揮して世界レベルで笑いと感動を巻き起こした安村さんのコミュニケーション能力が本当にすごいと思います。

▼参考:『ブリテンズ・ゴット・タレント』のアメリカ版ではゆりやんレトリィバァさんが活躍しています。

なぜとにかく明るい安村は海外でウケたのか?

偶然生まれたコールアンドレスポンス

とにかく明るい安村さんがDon’t worry. I’m wearing.(安心してください。履いてますよ)って言うと、審査員や観客がPants!!(パンツを!)ってレスポンスしてきて、これが大盛り上がりしているわけですが、これって狙ってやったものではないといわれています。

文法的に解説すると、wearって他動詞で「~を履いている」という意味をもちます。ポイントは、「~を(履いている)」と言わないといけないという部分で、ナチュラルな英語にするにはI’m wearing pants.(パンツを履いていますよ)まで言い切らないといけないんです。それなのに肝心なpantsを言ってくれない。だから審査員や観客がpantsを言ってあげる、という構図が偶然出来上がったのでは、と推察されます。

レスポンスさせる高等テクニックなのではなくて、英語が正しくないから偶然そうなったっていうのがすごい!

ビジュアルコメディは世界共通&裸芸

「安心してください。履いてますよ」のネタは、パンツを履いているのに履いているように見えないというのが笑いのポイントですが、これって言葉の壁を超えちゃうんですよね。

また、日本人は温泉や銭湯など、知らない人の前で裸になるのに抵抗ないけど、外国人にとっては裸っていうことで衝撃度が高い。それが大きな笑いにつながったのでは、という意見もあるようです。実際にネイティブの友人に聞いてみたところ、裸芸って日本っぽいらしいです。

批判しないお笑いが安心

海外のスタンダップコメディは、政治家やセレブをちょっと悪く言ってみたり、社会風刺をしてみたりするんですが、とにかく明るい安村さんのネタには批判が含まれていません。そして一方で、自虐ネタでもありません。

裸一環で勝負しにいっていて、みんなが笑顔になれる。だからこそ世界的にバズったのでは、と考えられます。

まとめ

気になった話題やSNSから英語や異文化を学んでみよう。英語や世界が身近に感じられるはず!?

関連情報

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

SHARE
URLをコピーする
URLをコピーしました!
目次
閉じる