grabという語は海外に行けばよく聞く表現なのに、日本の英語の教科書には載っていないことのほうが多いと思います。
ネイティブがよく使うgrabの使い方をマスターして、英語力を高めていきましょう。
grabの意味と使い方
英和辞典をひくと、grabの第一義は「つかむ」となっていますが、実際には「つかむ」よりも使い方の幅が広い単語です。
コアイメージは、素早くtakeしたりgetしたりする感じ。
急いで食べる、飲む、寝る
ネイティブっぽいgrabといえば、「急いで食べる、飲む、寝る」。
食事や飲みに誘う時に頻繁に使われる定番フレーズの1つにLet’s grab ~. があります。Let’s grab lunch/dinner/some drinks/a beer/a coffeeなど、お誘いの中身はなんでもOK.また、軽い食事または食事を早く済ませることをgrab a biteと言ったります。
さらに、仮眠を取るときにも使えたりします。
Do you want to grab a quick bite?
サクッとなにか食べない?
Let’s grab some drinks.
ちょっと飲みに行こうよ。
Go grab some coffee?
お茶しない?
I’ll grab a BigMac.
さくっとビッグマック食べてくるわ。
Why don’t you go and grab some sleep?
少し休んできたらどう?
つかむ、取る、手に入れる
さっとつかむ、または強引にぶんどるときなんかもgrabが使えたります。
get a seatは直訳すると「椅子をつかむ」ですが、「座る」という意味で使えます。
Can you grab my phone on the table?
テーブルの上にある電話取って渡してくれる?
Let’s grab a tax.
タクシーをつかまえよう。
Grab a seat.
座って。
I think you should grab your chance to travel while you’re young.
若いときに、旅行に行くチャンスをつかむべき(=旅行に行くべき)だ。
人を呼ぶ、連絡する
上にあげた例以外で、意外と使われるのが、「呼ぶ」や「連れて来る」といった意味です。周辺にいる人に声をかけてgetする、takeしてもらうというニュアンスで使います。
Can you grab Tom?
ちょっとTomをつかまえてくれる?
I’ll go and grab her right now.
今すぐに彼女を呼んできます。
注意・関心を引く
日本の教材で学んでいると、これまであげてきた使い方より、むしろ「注意を引く、関心を引く」のほうが日本人にはなじみがあるかもしれません。
The teacher grabbed his students’ attention.
先生は生徒の関心を自分に集めて注目させた。
The store had a lot of nice stuff, but nothing really grabbed me.
その店には多くの商品があったけど、わたしの関心を引くものはなにもなかった。
Panic buying grabbed the headlines.
買占めがニュースになった。
まとめ
教科書ではほとんど教わらなかったけどネイティブがよく使う英語を使えるようになろう。
grab
- 急いで食べる、飲む、寝る
- つかむ、取る、手に入れる
- 人を呼ぶ、連絡する
- 注意・関心を引く
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