NHKの『おもてなしの基礎英語』をみていたら、Sorry about the wait. という表現が出てきました。でも、We are sorry for the delay. っていう表現もありますよね?
sorry aboutとsorry forの違いはなんだろうと思って、複数の英英辞典で調べたり、英文法書をめくってみたり、ネイティブに質問してみたり、さまざまな方法であらためて調べてみました。
その結果、おそらくこれがsorry aboutとsorry forの違いを示す最適解だなというものを見つけたので、ここにまとめておきたいと思います。
参照文献など
英英辞典
- ロングマン現代英英辞典
- Merriam-Webster’s Learner’s Dictionary
- Cambridge Dictionary
- Oxford Learner’s Dictionaries
- Collins English Dictionary
- Macmillan Dictionary
英文法書
- English Grammar in Use
ネイティブ
- アメリカ人友人
- イギリス人友人
- オーストラリア人友人
sorry about / sorry forの使い分け
sorry aboutとsorry forの使い分けを解説します。以下の使い分けができれば、完璧なはず!
sorry about
状況について申し訳なさを表すときに、sorry aboutを使います。
I’m sorry about yesterday.
昨日はごめん。
We are very sorry about the delay.
遅延についてお詫び申し上げます。
sorry about / sorry for
悪いことをやってしまってそれについて謝るときには、sorry aboutも使えるし、sorry forも使えます。
I’m sorry about what I said last night. / I’m sorry for what I said last night.
昨日の夜言ったことについて謝るよ。
Sorry about the late reply. / Sorry for the late reply.
返信遅くなってごめん。
sorry for
「~をかわいそうに思う」「~を残念だと思う」と人に同情するときにはforを使います。
日本の英語教育だとこの使い方はそこまで重要だっておしえられないんだけど、実際にネイティブはめちゃめちゃ使います。しかも、この場合はsorry aboutを使わないので、間違えないように気をつけましょう。
I don’t have much sympathy for him, but I am sorry for his wife.
彼には大して同情しないけど、彼の奥さんがかわいそう。
I’m sorry for your loss.
お悔やみ申し上げます。
sorry about / sorry forを使いこなそう
sorry aboutとsorry forの使い分けがわかったところで、次の状況にあうように、sorry aboutとsorry forを使ってみましょう。
まとめ
aboutとforの使い分けは(同情の意味で使う場合以外は)実はとてもあいまいで、絶対こっちが正しいということはありません。だから「間違えたらはずかしいな」とか思わなくて大丈夫。もし「どっちだったっけ?」って悩んだときに、今回の内容を思い出してもらえるとうれしいです。
sorry about / sorry for
- sorry about:状況についての申し訳なさ
- sorry about / sorry for:悪いことをしたときの謝罪
- sorry for:同情
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