「このことは水に流して・・・」とか「過去のことは水に流そう」とかってなにげに使う表現ですが、「水に流す 英語」で検索しても、ぎこちない英語が出てくることが多いんですよね。
この記事では、実際にネイティブが使う「水に流す」という英語表現を紹介します。
put ~ behind …
put ~ behind … という表現は、ネイティブっぽいオススメの表現です。
behindには「~の後ろに」という意味がありますが、put ~ behind … で「~を後ろ[過去]に置いてくる」→「水に流す」のようなニュアンスを持ちます。いちおう英英辞典で確認してみましょう。
to try to forget or ignore something unpleasant
嫌なことを忘れようとしたり気にしないようにしようとすること
海外ドラマ『ゴシップガール』では、恋愛シーンで次のようなセリフが出てきました。
I wanted to put that behind us … and make things right.
引用:Gossip Girl
そのことは水に流してやり直したかったんだ。
関連記事:『ゴシップガール』でも使われた英語表現
put the past behind the past
これはさきほど紹介したput ~ behind … の応用なんですが、put the past behind the pastで「過去を過去に置いてくる」→「過去のことは水に流す」という意味合いで使われます。
I wanted to apologize, put the past behind the past.
謝りたかったんだ。過去のことはお互い水に流さないか。
forgive and forget
「水に流す」とは「過去のいきさつをいっさいなかったことにしてとがめない」=「許して忘れる」ということですが、これに近い表現がforgive and forgetです。
一応英英辞典(の類語辞典)で確認してみると、次のように定義されていました。
to dismiss as of little importance
引用: Merriam-Webster
取るに足らないこととして片づけること
次のように使うことができます。
I just can’t forgive and forget that she tried to steal my boyfriend!
彼女がわたしの彼氏を奪おうとしたことは水に流せない!
It’s time to forgive and forget and move on from here.
水に流してここから次に進んでもいい時期だ。
water under the bridge
すでに「水に流して過去のことになっている」というニュアンスで使うときは、water under the bridgeという表現が使えます。
念のため、英英辞典で意味を確認しておきます。
used to say that something happened in the past and is no longer important or worth arguing about
引用: Merriam-Webster
過去に起きたことで、もはや重要ではないし議論する必要もないという意味
次のように使えます。
Yes, we did have our disagreements but that’s water under the bridge now.
たしかに過去には意見の相違もあったが、それは今では水に流されている。
let bygones be bygones
bygonesはその単語自体は、「過ぎ去ったこと、過去のこと」という意味があります。つまり、let bygones be bygonesは「過去のことは過去のことにしておこう」という意味になります。
英英辞典では、次のように定義されています。
to forgive someone for something done or for a disagreement and to forget about it
引用: Merriam-Webster
誰かがしてしまったことや意見が一致しなかったことについて許し、それについて忘れること
次のように使うことができます。
Let’s let bygones be bygones and be friends again.
水に流して、もう一度友達になろう。
You have to let bygones be bygones.
水に流してあげたら?
まとめ
ちょっとしたニュアンスの違いはあるけれど、まずは使ってみよう。
水に流す
- put ~ behind …
- put the past behind the past
- forgive and forget
- water under the bridge
- let bygones be bygones