Avril Lavigne(アヴリル・ラヴィーン)が日本時間7日、自身のサイトでファンに宛てた長文の手紙を公開しました。
そのAvrilの冒頭文の中に、「時が過ぎる」「時を過ごす」をいう表現がいくつも出てきたので、その使い方を解説したいと思います。
Contents
Avirl Lavigneの手紙
手紙には、死を意識したライム病との闘い、判明しにくいライム病への認識・理解を広めることへの使命感、壮絶な闘病を経て、5年ぶりの新作が完成した喜びが率直につづられています。
ライム病とは、マダニによって媒介される細菌感染症。病状が進行すると髄膜炎や心疾患など重篤な症状を引き起こすそうです。実際にAvrilは、5ヶ月もの間寝たきり生活を強いられた過去があります。
Avrilの手紙は、こんな書き出しからはじまります。
Hi guys,
I’m so excited to finally be able to announce the first single off my new album along with its release date. Five years have gone by since I released my last album. I spent the last few years at home sick fighting Lyme Disease. Those were the worst years of my life as I went through both physical and emotional battles. I was able to turn that fight into music I’m really proud of.
みなさん、こんにちは
ニューアルバムからのファースト・シングルとそのリリース日をようやく発表することが出来てとてもうれしいです。前作から5年が経ちました。ここ数年、自宅でライム病と闘っていました。肉体的にも精神的にも今までの人生で一番辛い日々でした。でもこの病との闘いを音楽のパワーに変えることが出来ました。
▼参考:Avril Lavigne “Letter to Fans”の全文はこちら
「時が過ぎる」「時を過ごす」の英語
Five years have gone by since…
2文目のFive years have gone by since…は、「~から5年が経ちました」という表現。
「5日が経った」ならFive days have gone by。「5週間が経った」ならFive weeks have gone byとなります。
「1週間が経った」なら、A week has gone by。a weekは単数形だからhas gone byに変わるところが要注意です。
I spent the last few years…
3文目のI spent the last few yearsは「(私が)ここ数年を過ごした」という表現。
I spent / the last few years / at home / sick / fighting…(私は過ごした+ここ数年を+自宅で+病を患って+~と闘いながら)とカタマリをつくりながら読むとわかりやすいかもしれません。
I went through both physical and emotional battles.
4文目のI went through…は「(困難・試練・つらいことなどを)を経験する。~のつらい時を過ごす」という表現。
both physical and emotional battlesのphysicalとemotionalは「肉体的」「精神的」という対義語になっています。
まとめ
冒頭部分だけでも、「あー、こんな文法勉強したな」「あ、これよく試験でねらわれるな」という表現がたくさん出てきています。
義務教育や試験勉強をただそれだけに終わらせずに、英語で発信されている情報を生の言語のまま理解することに役立てられたらいいですよね。
Avrilはこの手紙の最後のこんなふうにしめています。
I’m so excited to be returning with new music and to have you on this journey with me. Let’s do this! New era!
新しい音楽と共に、みなさんと一緒にこの旅ができることにとても興奮しています。始めましょう!新たな幕開けを!
彼女の幕開け、そして人生が、すばらしいものになりますように!

