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【教材編集者レビュー】スタサプ関先生『中学校3年間の英単語が1カ月で1000語覚えられる本』で英単語の勉強法を身につけよう

こんにちは。英語教材編集者×プロ家庭教師のあんです。

仕事上、中学生向けの英単語帳を研究する中で、スタディサプリでもおなじみの関正生先生の本『中学校3年間の英単語が1カ月で1000語覚えられる本』に出会ったんですが、この本を学べば一生モノの英単語学習力が身につく!と声を大にして言える(というか、むしろ言いたい!!!)ので、本の内容をご紹介します。

『中学校3年間の英単語が1カ月で1000語覚えられる本』とは

書籍名 中学校3年間の英単語が1カ月で1000語覚えられる本
著者 関 正生
金額 1200円+税
レベル 中学学習範囲

『中学校3年間の英単語が1カ月で1000語覚えられる本』は、中学の教科書や公立高校入試で必要とされる範囲の単語を扱っています。

でも中学生や、中学に入ってから英語を得意科目としたい小学生だけが使うための本かというとそんなことは断じてなくて、英語を基礎から学びたいすべての学習者向けの本だと断言することができます。

参考までにこの本の解説の中では、次のような学習者を「想定読者」と位置付けています。

世代別の想定読者

①大学生・社会人 「大人のやり直し」として、中学範囲の単語を短期で片づけてしまいたい人。英語に自信はなくても、「さすがにdogとかは知ってるから、良い単語帳はないかなあ」と思っている人。

②高校生 1ヶ月で中学の復習を一気にしたい高校生。ボクは「スタディサプリ」で動画講義を行っていますが、ボクが担当する中学生向けの授業を、全国でたくさんの高校生も見ています。ですから高校生にも役立つものとなるはずです。

③中学生 これから習う単語も含めて、単語だけ1ヶ月で覚えてしまおうという中1、中2生。また、高校入試前に基本英単語を総チェックしておきたい中3生。

引用:『中学校3年間の英単語が1カ月で1000語覚えられる本』

『中学校3年間の英単語が1カ月で1000語覚えられる本』で学ぶ英単語の勉強法

この本のいちばんの醍醐味は、前づけ(筆者のことばや本の使い方などが載っている、本の最初の数ページの部分)にある「単語を覚えるメカニズム」や「1000単語メソッドとは?」といった解説です。

2ページ目から15ページまで計14ページにわたって英単語の勉強の方法が解説されているんですが、ここの解説は、全日本人にとって一生モノになる内容です。ごく一部の優秀な学校の先生や、一流の塾講師しか教えてくれないような内容が、盛りだくさんです。

むやみに英単語の勉強に入る前に、まずは前づけをしっかり読み込みましょう。

本当は関先生のメソッドをすべて紹介したいところなんですが、それだと著作権などの問題がいろいろと生じてしまうため、ここでは、編集者×講師として「ここ読んどいたほうがいいよ!」と特に推したい部分を一部引用します。

「1ヶ月に6回」という黄金ルール

(中略)

「1ヶ月に6回繰り返す」というのがポイントです。単語は、1、2度見ただけでは覚えられないのが普通です。ですから「短期間で何度も繰り返す」必要があるわけですが、ボクが英語を教えてきた経験から「ベストだ!」と考えたのが、「1ヶ月に6回繰り返せば覚える」というものです。これで大半(90%~100%)の英単語の意味がスラスラ出てくるようになります。

引用:『中学校3年間の英単語が1カ月で1000語覚えられる本』

「1時間後にテストが待ってる」つもりで

(中略)

1時間後にテストが待っているわけですから、知ってる単語なんてどうでもいいですよね。知らない単語には時間をかけますね。でもかけすぎると全部終わらないから、とりあえず次に進みますよね。そんなとき「何回書いたらいいんですか?」なんて質問はしませんよね。

引用:『中学校3年間の英単語が1カ月で1000語覚えられる本』

手ごたえは「5セット目」から

(中略)

予備校で教えるようになって、すべての生徒に教えてきましたが、みんな同じようなブレイクのしかたでした。

(中略)

4セット目が終わるまでは「我慢」です。耐えてください。4セット目までボクに対するみなさんの不信感はマックスに達しますが、それでも続けてください!

そして4セット目まで続ければ、勝負アリです。

引用:『中学校3年間の英単語が1カ月で1000語覚えられる本』

『中学校3年間の英単語が1カ月で1000語覚えられる本』のそのほかの特徴

日付記入欄やチェックボックスの工夫がすごい

関先生は本書で「1ヶ月に6回」というメソッドを推していますが、実際に、各ページには6セット目までをいつ勉強したのかを記録する日付記入欄があり、各単語には6回分のチェックボックスがついています。

日付記入欄はまだしも、6回分ものチェックボックスがついている単語帳ってほかにはないんですよね。ここに関先生のこだわりがつまっているように思います。

ひと言コメントがすごい

1000単語全部に、記憶定着を助けるための「ひと言コメント」が載っています。

これは単語1つとってもただの丸暗記はさせないという関先生のこだわりで、同じく関先生の著書である『英単語Stock4500』や『英単語Stock3000』も同じ仕組みになっているんですが、中学学習レベルの単語にこんなにも親切に覚えるためのヒントが解説されている教材をわたしはこの本以外に知りません。

そして、これがあるとないとでは、英単語を覚える楽さが1000倍ぐらい違ってくると思うんです。

たとえば、travelの解説には

ちなみに「移動する」という意味もあります。(バスケの「トラベリング(traveling)」は別に旅行するわけじゃありませんよね)。

引用:『中学校3年間の英単語が1カ月で1000語覚えられる本』

というひと言コメントがついているんですが、「旅行をする」のtravelとバスケのトラベリングが同じtravelから来てるんだーって、意外な発見だったりしませんか?

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訳語や派生語、フレーズが少ない

『中学校3年間の英単語が1カ月で1000語覚えられる本』には、単語の訳語はほとんど1つしか載っていません。

たとえばdecideの場合、「決める、決断する、決心する、~を決める」という定義している単語帳もありますが、「決める」の1つしか意味を載せていないのがこの本ということです。

また、派生語(名詞形や形容詞形)、同意語、反意語なども載っていません。これも関先生のこだわりで、実際にこの本の中で関先生自身が、欲張ってたくさん覚えようとすると、結局どれも覚えられない、「意味を覚える」のが最優先と言い切っています。

たしかに大学入試レベルぐらいになってくると、派生語をからめて覚えたほうが効率が良かったりしますが、中学レベルの最初の1000語の場合は、欲張らずに土台づくりをしっかりしたほうがいいように思います。

まとめ

単語帳業界(?)ってどうしても大学受験向けやTOEICばかりに力が注がれて、中学レベルのものとなると、単語とフレーズや例文を羅列させただけのようなものがほとんどだったんですが、この『中学校3年間の英単語が1カ月で1000語覚えられる本』はほかとの差別がすごいなと思います。

単語の勉強が苦手で今までずっと避けてきたというひとにはおすすめの1冊です。

▼参考:単語帳についていろいろと解説しています。

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