ifは、「もし~」の意味で使えるものや「~かどうか」の意味で使えるものなど、勉強すれば勉強するほど難しく感じるやっかいな英語です。
でも使い慣れてしまえばとっても簡単。そして、よく出てくるからおぼえないと逆に損な英語です。
この記事でifについて整理していきましょう。
条件を表すifとは
「もし~なら」を表す英語を文法上2つに分けると、次のように分けることができます。
- What will you do if it is sunny tomorrow?
- What would you do if you were a millionaire?
①のWhat will you do if it is sunny tomorrow? は「もし明日晴れたらなにする?」という条件を表す文です。②のWhat would you do if you were a millionaire? は「もし億万長者だったらどうする?」という仮定を表す文です。
①がわかれば②もさくっと作れるようになるので、まずは①の文のつくり方をしっかり確認していきましょう。
接続詞ifを使った例文
ifを使って「もし明日晴れたらなにする?」を表すと、次のいずれかのような英文をつくることができます。
- What will you do if it is sunny tomorrow?
- If it is sunny tomorrow, what she went back home?
文法的には、「条件を表す副詞節をつくるif」と呼ばれることが多いです。
条件を表す接続詞ifの正しいおぼえ方
接続詞ifを使った文をはじめて勉強するときって「一気にいろいろおぼえないといけないし、長い」って思うから混乱するんですよね。
なので、ステップを踏んで学習していきましょう。
ここでは、”What will you do if it is sunny tomorrow?”と”If it is sunny tomorrow, what will you do?”の2つの文を、順を追ってつくってみます。学習者が理解しやすいのはifが先にくるパターンだと思うので、そちらから攻めていきましょう。
STEP 1:If it is sunny tomorrow,
まず、「もし明日晴れたら」というifのカタマリをつくります。ifのカタマリはこれで以上なので、ピリオドをふっておくのがポイント。
STEP 2:If it is sunny tomorrow, what will you do?
STEP 1で作ったカタマリに残りの「なにする?」というカタマリをくっつけます。
STEP 3:What will you do if it is fine tomorrow?
ifのカタマリを後に置くこともできるので、STEP 1でつくった”if it is fine tomorrow”とSTEP 2でつくった”what will you do”をひっくり返します。
ifが後ろにくるときはカンマ( , )は取ってしまって問題ありません。
▼参考:接続詞ifの使い方は、接続詞whenの使い方と同じ。
条件を表す接続詞ifを使うときの注意点
条件節を使うときにいちばん気をつけなければいけない点は、条件を表す部分(ifのカタマリの中)では現在形を使うということです。
If it is sunny tomorrow, what will you do?
If it will be sunny tomorrow, what will you do?
なぜ未来を表すwillを使わず、現在形を使うのでしょうか。
これについては、スタディサプリの英語講師、肘井学先生の説がおもしろかったので紹介します。
次の例文をご覧ください。シェークスピアのロミオとジュリエットの一節です。
例 If love be blind, love cannot hit the mark.
訳 もし恋が盲目なら、恋は的を射抜くことはできない。
この文からも分かるとおり、その昔ifが作る副詞節の中で動詞の原形が使われていました。動詞の原形は、Do it at once.「すぐにそれをやりなさい」からもわかるとおり、「まだやっていない(わからない)」ものを表すときに使います。上の例文でも、「もし恋が盲目なら」は、「まだやっていない(まだわからない)」から、動詞の原形を使っていました。
その昔、時・条件の副詞節で「まだわからない」から動詞の原形が使われていたものが、現代では現在形が使われるように転用されたと、英語の歴史の中で、過去と現在のつながりを感じ取るのも、ロマンがあっていいものではないでしょうか。
つまり、「もし~だったら」っていうのは未来で起きるって決まっているわけではないから、未来を表すwillを表すのは不自然だということができる、とうことです。
▼参考:肘井学先生の英文法
条件を表す接続詞ifを使った文をつくる練習
上のSTEPを意識して、ifを使った文をつくってみましょう。
まとめ
接続詞ifの使い方はいろいろあるからこそ、ひとつひとつ丁寧におさえていこう。
接続詞ifを使った条件を表す文
- ifのカタマリをつくることが大事
- ifのカタマリの中では未来を表すwillを使わない