【Unicode付き】発音記号を変換・入力する方法【ae→æ】

単語プリントを作成するときに意外と苦労するのが発音記号を入力することだと思います。

本音を言うと、手を抜きたいところだけど、これからの時代ますます発音は軽視できないし、発音記号を載せないわけにはいきませんよね。

入力の仕方をこちらの記事でまとめておきます。

目次

発音記号の種類

日本では英語の教材を作成するときに、発音記号にJones式かIPA(国際発音記号)を採用するものがほとんどです。

Jones式は、音声学者のDaniel Jonesが用いた発音記号が元になったもので、日本国内で発行されている辞書、教科書、参考書などで多く用いられている表記法です。

一方、IPAは、英語だけに限らずあらゆる言語の音声を文字で表記すべく、国際音声学会が定めた音声記号であり、世界中で使用されています。

単語単語の発音(Jones式)単語の発音(IPA)
girlgə́ːrlˈgɚl
timetáimˈtaɪm
sureʃúərˈʃɚ

Jones式の入力方法

入力するのがちょっと大変なのがJones式。

というのも、Jones式で入力する場合は、Unicodeを使って目的の発音記号を探し出す必要が出てきます。

発音記号(記号と特殊文字)とUnicodeの対応表

短母音

記号Unicode
ə0259
ʌ028C
ɑ0251
ɔ0254
æ00E6

摩擦音

記号Unicode
θ03B8
ð00F0
ʃ0283
ʒ0292

破擦音

記号Unicode
ʧ02A7
ʤ02A4

鼻音

記号Unicode
ŋ014B

特殊記号

記号Unicode備考
ː02D0長音記号
́0301第1強勢
̀0300第2強勢

Unicodeを使った入力方法

特殊文字

1.全角モードでUnicodeを入力

“ɔ”を入力する場合、Unicodeの「0254」を全角で入力します。

2.F5キーで変換

F5を押すと、”ɔ”が表示されるのでEnter。

特殊記号

1.発音記号の隣にUnicodeを全角で入力

“ɔ́”を入力したい場合、まず”ɔ”の隣に、第1強勢(́)のUnicode「0301」を全角で入力。

2.F5キーで変換

F5を押すと、”ɔ”が表示されます。

3.Enterで記号を移動させる

Enterを押すと、第1強勢(́)が”ɔ”の上に乗っかります。

1度呼び出した文字は、単語登録しておくと便利!

直接変換しない場合は、ワードやエクセルの「記号と特殊文字」を使って入力することもできます。

Unicodeを使った入力例

例えば、”apple”の発音記号はJones式だと[ǽpl]となります。そこで、[ǽpl]をエクセルに入力してみたいと思います。

1.”æ”を入力

“æ”のUnicodeは「00E6」なので、全角で「00E6」を入力してF5変換。

2.”æ”にアクセント記号をつけて”ǽ”に

“æ”の隣に第1強勢(́)の「0301」を入力してF5変換。もちろん全角で。

3.”pl”を入力

“pl”は特殊記号ではないので、ふつうに”p”と”l”を入力。

IPAの入力方法

英英辞典をコピペ

あらかじめ入力したい単語がわかっているときは、英英辞典を利用すると便利です。

例えば、Merriam-Webster’s Learner’s Dictionaryを使って、”apple”の発音記号をIPAで入力してみたいと思います。

英英辞典を開いて、目的の語句を入力する

表示された語句の発音記号をコピーする

見出し語のすぐ左に発音記号があるのが鉄則。”/        /”で囲まれた部分。

ペーストする

あとはこれをワードなりエクセルなりに貼れば完了。

IPA記号をコピペ

IPA記号がまとまっているサイトがあるので紹介しておきます。

IPA character app 27というタイトルのページがあるのですが、このページには次のように、音声学にしたがってIPA記号がまとめられています。

特定の記号を探したいときには、こちらのサイトを利用するといいでしょう。

IPA character app 27
引用:IPA character app 27

\ IPA charater app 27が開きます /

まとめ

入力したい発音記号がJones式なのか、IPAなのかチェックするところからはじめよう。

発音記号の変換・入力

  • Jones式:Unicodeを使う
  • IPA:コピペできる

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