【1泊2日】直島:現代アートの旅モデルコース①【雨でも楽しめた】

1泊2日で現代アートにどっぷりつかれる島を一人旅してきました。

土地勘がなくて方向音痴のわたしでも、メインスポットも穴場も十分堪能して、最高に旅にすることができたので、旅の記録をまとめておきたいと思います。

2019年の旅の記録なので、最新の状況と異なる場合があります。

目次

直島とは

香川県の北、瀬戸内海に浮かぶ「直島」は、島がまるごとアートスペースになっています。

出典:おうぎやレンタサイクル

島1周は約16キロぐらいのようで、自転車の場合1時間ぐらいでまわれる小さな島です。ちなみに、人口は3,100人強みたい。

小さいから見所少ないんじゃないの?って思う方もいるかもしれませんがとんでもない!島にあるアートを楽しもうと思ったら1日だと足りなくなっちゃいます。直島町観光協会公式サイトにも

全ての有料施設、屋外作品を見ようとすると、移動・昼食時間を含め、1日では廻りきれませんので、滞在時間に合わせて、何を見るか前もって予定を立てられることをお勧めします。

引用: 直島(なおしま)観光旅サイト

とあるので、直島を全力で楽しみたい!!という方にはぜひ1泊することをオススメしたいです。(2泊はしなくても大丈夫そう。)

島はざっくりいうと次の3つのエリアに分かれています。

  • 宮ノ浦エリア
  • 本村エリア
  • ベネッセハウス周辺
出典:ベネッセアートサイト直島

まずはこの「3つのエリアがあるんだな」っていうことを頭に入れておくと、島を効率よく楽しむことができると思います。

旅の記録1日目:自転車の旅

東京→直島

成田空港から直島へは次のルートで移動しました。

  1. 成田→高松空港 飛行機 移動時間:約1時間30分
  2. 高松空港→高松駅 バス 移動時間:約45分
  3. 高松駅→高松港 徒歩 移動時間:約5分
  4. 高松港→直島 高速旅客船 移動時間:約30分 ※フェリーなら約60分かかります

高松空港から高松駅へはリムジンバスが出ています。飛行機が着いて15分ぐらいしたらバスが出発するようになってるみたいです。

▼参考:リムジンバスの時刻表はこちら。

高松港から直島までは船で移動。フェリーか高速旅客船が出てます。だいたい1時間から1時間半に1本ぐらい。

▼参考:船の時刻表はこちら。

私の場合は、ざっくりいうと、7:50に成田を出て、11:00過ぎに直島に着きました。

関連記事:直島の地図や時刻表、そのほかの移動手段については次の記事でまとめています。

直島に到着

高松港から出る船はほぼ宮浦港行きのはずなのに、なにがどうなってこうなったのかわからないんだけど、わたしは本村港に着きました。

どうやら高松港についたとき、次にちょうど来る船が本村港行きだったみたいです。

そんなわけで本村港に到着。港にはこんなオブジェがありました。

実はこれ、オブジェじゃなくて「直島港ターミナル」らしい。金沢21世紀美術館とかの設計で知られるSANAAさんによるもの。新しい待合所、駐輪場、トイレの機能を兼ねてるらしいんだけど、直島について最初からこんな度肝を抜かれるアートに出くわしてびっくり。

レンタサイクル

さて、いざ観光をはじめようと思ったものの、邪魔になるのが荷物。そして自転車をレンタルしたい。

本当は、宮浦港のコインロッカーに荷物を預けて、自転車をレンタルするするつもりだったのに、予想外に本村港のほうに着いちゃって、本村港に唯一あるレンタサイクル屋さんが閉まってたものだからプチパニック笑。

どうしようかなーと悩んで宿泊でお世話になるSPARKY’S HOUSEさんに相談の電話をしたところ、なんとチェックイン予定より早い時間だったのに迎えに来て貰えました。本来は送迎はサービスは含まれてないんだけど、困ってたから助けてくれたみたい。本当にありがたかったです。

さて、SPARKY’S HOUSEさんに到着して、チェックインを済ませ、早速電動自転車をお借りしました。SPARKY’S HOUSEさんでは、レンタサイクルはサービスに含まれてます。

実際に自転車も使ってバスにも乗って旅をしたけど、絶対にバスより自転車移動のほうがいいし、自転車を借りるなら絶対電動がオススメ! 島ではバスが頻繁に走ってるわけではないから、バス移動にするといちいち時間を気にしないといけなくなってストレスだし、島全部をまわるとなると、坂道がいっぱいあって、電動自転車でもきついなというところが何か所もありました。

本村エリア観光:家プロジェクト

自転車を走らせて本村エリアへカムバック。

本村を最初の観光地に選んだのは、本村の家プロジェクトの開館時間が10:00~16:30までに限られているから。

家プロジェクトをばーっとまわり、屋外作品はあとから鑑賞する予定を立てました。滞在2日目が雨予報だったため、美術館系は全部2日目に。

まずは家プロジェクトの共通チケットを購入するために、本村ラウンジ&アーカイブへ。家プロジェクトとは、古い家屋を改修して空間そのものを作品化するアートプロジェクトのことで、本村には全部で7か所の「家」があります。もし1か所だけに訪れたいなら、その「家」に直接行ってお支払いも可能なんだけど、何か所かまわるにはお得な共通チケットを買うといいよって仕組みになってます。

ちなみに、7か所ある「家」のなかの1つ「ぎんざ」は要予約で、わたしが旅の3日前にチェックしたときにはすでに満員で予約が取れない状況になっていました涙。もし「ぎんざ」に行きたいなって思ってる方は、余裕をもって事前予約することをオススメします。

さて、早速チケットを購入して向かった先は、家プロジェクト「南寺」。本村ラウンジ&アーカイブのスタッフさんから、「南寺」は整理券が発行されて待ち時間があるって聞いたので、ここから旅を本格的にスタートさせることにしました。

「南寺」に向かう途中には

のように、壁アートなんかもたくさんありました。

「南寺」に到着。

内観は写真撮影禁止なので、外観のみ。

「寺」という名前ですが、「寺」をモチーフにしたアートにはなってないんです。なんていうか、「光」を体験できる建物って感じ!!

家プロジェクトの共通チケットには、

暗闇の中で感覚が研ぎ澄まされ、次第に光が見えてくる体験そのものを作品化しています。

と書かれています。

直島全体のアートの中でも本当にオススメ!! すれ違う観光客の人々も「直島に来たらここは来なきゃだよな」って言ってました。海外からのお客さんもみんな感動してた。

次に向かったのは、「はいしゃ」。

そう、歯医者です、元々は。今は違います。正面に立ってるおじさんは、歯医者さんではなく、スタッフさん。

外観も派手ですが、中もすごいです。「え!?これってここにあっていいもの!?えええ!?」っていうものがあります。内観写真禁止のため、写真載せられないのがほんとに残念・・・。

ほかの「家」

そのほか、「石橋」「碁会所」「角屋」「護王神社」もまわりました。

写真禁止のため感想のみになってしまいますが・・・

「石橋」は、スタッフさんに話を聞いてみると、「なんでこの表札なのか」「なんで絵がこの色なのか」っていう解説をしてもらえて、「なるほどー!」って感じだった。

「碁会所」でもスタッフさんに説明を受けて、「なにとなにがどう対比されているのか」を知ることができて面白かった。

「角屋」は、「なんでこれ作ろうと思ったんだろう???」って考えながらぼーっとできる感じが好きだったなあ。

「護王神社」は、ガラスの階段が印象的でした。

※本殿は撮影可。

あと、「護王神社」の脇にあるトンネルから見る海が絶景です。

「南寺」「はいしゃ」も含め、どの「家」を訪れるにしても、そこのスタッフさんと話してみるの本当にオススメ!! そうすると、共通チケットの説明には書いていないようなガイドをしてもらえたり、ほかの「家」のお得な情報なんかもおしえてもらえたりします。わたしは「碁会所」のおじさんと仲良くなって、「護王神社」の絶景ポイントをおしえてもらいました。

本村エリアは、家プロジェクトの「家」以外にも、エリア全体がアートになっています。

こんなアートが、エリア内の至るところで見られます。

昼食:玄米心食 あいすなお

昼食は、家プロジェクトをまわってる途中でタイミングを見計らって、あいすなおさんにお邪魔しました。

ごはんや「玄米心食あいすなお」さんは、ゲストハウス「島宿あいすなお」さんの系列店で、通りをはさんで「島宿あいすなお」さんの向かい側にあります。

岡山産無農薬モチモチ玄米、瀬戸内郷土料理「呉汁」(大豆をすりつぶした「呉」と味噌を合わせた大豆スープ)、お豆腐料理と季節替わりのお野菜おかずがセットになったあいすなおセットがとってもおいしかったです。

ベネッセハウス周辺へ移動:オススメの穴場!!

本村エリアの観光を終えたのがたしか15:30ぐらい。

次に向かったのはベネッセハウス周辺。観光ガイドではあんまり強調されていない真ん中ルートを行きました。

なぜならこのルートにある「巨大ゴミ箱アート」と「ネコバスの停留所」を見たかったから。

巨大ゴミ箱アート

ネコバスの停留所

このルートなにがすごいって観光客全然いなかったんです!!

島で無料配布されている『なおしまエリアマップ』には載っていないから、知る人ぞ知るって感じなのかな。こんなにもアートっぽいアートがあるのにほとんどの人が知らないなんてもったいない!! って思いながら、のんびり観光を楽しめました。

ちなみに、ベネッセハウスエリアの北ゲート駐輪場の近くで警備をしてたスタッフさんによると、ネコバスの停留所は素人さんが作ったアートらしいです。

あと、実はひっそりこの近くに、「桜の迷宮」っていうところがあるんですよね。木がいっぱい立ってたから、桜の時期には桜がわーーーって咲くのかな。

唯一あれなのは、このルートはバスが走ってないから自転車で行くしかないんだけど、自転車で走るのがけっこう大変です。電動自転車でもつらかったー。自転車を借りる人は絶対電動にしましょう笑

ベネッセハウス周辺観光:黄色のカボチャ

ベネッセハウス周辺は、車や自転車の乗り入れが禁止されているため、ネコバスの停留所の少し先にある北ゲート駐輪場に自転車を停め、ここから先は徒歩で移動。

次の日が雨予報で、美術館系は次の日にまわろうと思っていたため、屋外作品の鑑賞。

天気が悪くてみんなバスで素通りしちゃってるのもあってか、観光客がほんとに少なかったんだけど、「ここまわらないなんて直島の半分を無駄遣いしてるなー」ってひしひしと感じたので、これから行くひとにはこの屋外作品を堪能してほしいです。ぜひ!!

まず、ふらーっと歩いてたら、山の中にこんな看板を見つけました。

ほんとに山の中にただ看板だけが立ってるからなんだろうと思って階段を下ってみたら、こんな光景が!!

なんだこりゃ!?!?!?ってとりあえずびっくり。誰もいないし。

中央に近づいてみると・・・

なんでも、この場所は、風水的に直島でもっとも「気」が集まるところ。「背後の山から気が駆け下りてきて この広場に流れ込み、オブジェのような石たちにぶつかって跳ね返り、ジャグジーバスに集中し、そして目の前の瀬戸内海へと流れていく」というコンセプトで作られたジャグジーみたい。

この「文化大混浴 直島のためのプロジェクト」からしばらく行くとこんなアートたちが待っています。

特に感動したのが、ウォルター・デ・マリアの「見えて/見えず 知って/知れず」。

これ、写真映りでこう見えてるわけじゃなくて、かなりリアルにこう見えるんです。

球体が「見えて/見えず」な感じ。本当に球体があるのか「知って/知れず」な感じがすごいなーって思いました。

ちなみに、翌日、これに感動しすぎて+地中海美術館でウォルター・デ・マリアの作品を見て刺激されて、もう1回見に行ったんですけど、翌日は見えたんです!

なんで初日行ったときにはガラス戸が閉まってたんだろう。風が強かったから?夕方に行ってベネッセミュージアムの営業時間が過ぎてたから?両パターン見れたからすごくラッキーだったけど、個人的にはガラス戸が閉まってたほうが幻想的で好きでした。

ちなみに、ここにある桟橋も、桟橋自体は屋外作品にはカウントされてないんだけど、白いラインが浮かび上がる感じが素敵です。(天気が悪くて景色が全体的にグレーがかってたのが逆にキレイに見えたのかも?)

そして、さらにさらに進んでいくと、ついに草間彌生「南瓜」にたどり着きます。

どーーーーーん!!!!!

どどどどーーーーーん!!!!!

南瓜の近くにはこんなアートたちもあります。

この辺りがベネッセハウス周辺エリアのいちばん端っこ(つつじ荘近辺)です。

宮ノ浦エリアへ移動:オススメの穴場?!

ベネッセハウス周辺エリアはおかげさまで(?)大満喫。この時点で17:30ぐらいだったかな。

美術館は翌日行くことにしてたため、宿泊先のある宮ノ浦エリアへ戻ることに。バスの場合はつつじ荘から反時計回りで島をぐるっとまわって宮ノ浦エリアまで戻ることになります。が、自転車を取りに戻らないといけないため、北ゲート駐輪場まで戻って、そこから時計回りで宮ノ浦に。

この時計回りのコースは、バスで移動してたら通らないから、もうそれだけで優越感。自然の中を自転車走らせてるだけでも気持ちよかったなー。

宮浦港周辺まではなにもアートないんだろうなって思って、自然以外にはなにも期待してなかったんだけど、こんなフォトスポットを見つけました。

外ヶ浜オリーブ公園という名前みたいです。自転車じゃないと絶対出会えなかったからテンション上がったなーーー。

宮ノ浦エリア:赤いカボチャ

スマホの充電が切れちゃって、充電器を宿泊先に置いてきちゃっていたので、いったん宿泊先へ。

そしていよいよ宮浦にある草間彌生の「赤かぼちゃ」へ。

ベネッセハウス周辺にあるのが黄色いかぼちゃで、宮浦港にあるのが赤いかぼちゃです。

どーーーーーん!!!!!

どどどどーーーーーん!!!!!

時間はたぶん18:30ぐらいだったかな。フェリーで高松に帰る人は17:00ぐらいに帰っちゃってるから、港はすきすきでラッキーでした。

夕方だったから中がライトアップされててかわいかった。

ちょっと離れたところにはベンチがあって、これもボタンみたいでかわいい。

あと、宮浦港には、パヴィリオンもあります。

駐輪場もこれまたおしゃれ。

宮浦港を離れて自転車で1分ぐらい行くと(徒歩だと3分ぐらい?)、直島の有名な銭湯「I♡湯」があります。

とりあえず見学に行ってあとから入浴しに来ようかなーって思ってたら閉まってた。ショック。あとから島の人に聞いたら、次の週から直島全体がメンテナンス期間に入ってどこも営業しなくなるらしいんだけど、「I♡湯」はもう休暇期間に入ってるとこのこと。次回直島に来たときにリベンジしたいと思います。

夕食:Little Plum

宮ノ浦観光を終えてやることもなくなってしまったので、早々に夕飯タイム。

Cin.na.monさんかLittle Plumさんか迷ってたんだけど、Cin.na.monさんが貸し切りだったため、Little Plumさんへ。

名物のドライカレーもおいしかったけど、たこのから揚げが最高でした。地ビールもおいしかったー。

店員さんもいい人たちで、「ゆっくりしてってくださいね」って言葉にほっこりしました。

買い出し:島に1つしかないセブンイレブン

Little Plumさんでゆっくりさせてもらったあとは、夜のサイクリングをしながら宿泊先へ。

パヴィリオンのライトアップがきれいでした。

宿に帰る前にセブンイレブンで買い出し。

コンビニ島にひとつしかないのが衝撃でした。そしてもっと衝撃を受けたのが閉店時間が22:00ってこと。24時間営業のコンビニがある地域に住んでる人にとっては、まさかの展開じゃないですか!? 夜遅くに「喉かわいたー」とか「小腹すいたー」ってなっても買い出しできる場所がないので、22:00までにしっかり買い出ししておきましょう。

そうそう、なんでわたしが今回の旅で宮ノ浦エリアを宿泊地に選んだのかというと、「船乗り場に近い」「夜まあまあ遅くまでやってる居酒屋とかバーが何軒かある」「コンビニがある」というのがポイントでした。直島だとパオに泊まれるつつじ荘とかも有名だけど、ベネッセハウス周辺には飲食店もコンビニもないから、宿泊するならやっぱり宮ノ浦エリアがオススメです。コンビニを妥協するなら本村も悪くはないのかな。でもやっぱりいちばん便利なのは宮ノ浦。

宿泊:SPARKY’S HOUSE

宿泊はSPARKY’S HOUSEさんで。

この宿選んでほんとによかったーーー!!!

宮浦港に近くて、コンビニがあるのはもちろん、とにかくオシャレで、まさにアートの旅の延長戦って雰囲気を楽しめました。

心遣いもうれしかった。

SPARKY’S HOUSEさんについては、本当にすごくよかったので、次の記事で詳細をまとめています。

旅の記録2日目:バスの旅

長くなってしまうので、ブログのページを分割しました。

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