販売業や飲食業、公共交通機関や宿泊施設での接客業の方は、年々英語を使う機会が多くなっているかと思います。
でもその一方で、「学生のとき英語苦手だったな」「なにから勉強したらいいのかわからない」「仕事で使う英語だからとりあえずTOEICっていうやつやっとけばいいの?わかんねーーー」って思ってる方って実は割といらっしゃると思うんです。
そこで、今回は、TOEICなんていう小難しい勉強をしなくても”使える英語”を磨ける英語検定をみつけたのでご紹介します。接客業はやっていないけど、外国人と英語でコミュニケーションできる能力があるのか試したい!っていう方にもオススメです。
英語応対能力検定とは?
公式サイトでは、「英語応対能力検定」について、次のように紹介されています。
「聞く」「話す」にフォーカスしたおもてなし英語力を測る検定です
(中略)
英語応対能力検定では、難しい単語や長い文章、正確な発音などは必要以上に問いません。訪日外国人に応対する場面で、必要な内容を簡単なフレーズで表現する英語力が身についているか、相手の状況や意図を理解し、適切な英語を使って必要な案内やサービスができるかなど、基本的なおもてなし英語力を総合的に評価します。
引用:英語応用能力検定
つまり、ざっくり言うと、「接客で英語を使うためだけに、(TOEICのような)小難しい英語を勉強する必要はありません。読み書きも必要ありません。本当に現場で使えるシンプルな英会話力を身につけていきましょう」ということですね。
公式サイトに掲載されている図解がわかりやすかったので、載せておきたいと思います。
英語応用能力検定のレベルは?
先ほどから「TOEICほど小難しくない」を強調しすぎていて、TOEIC業界に方におりを受けそうですが(汗)、公式サイトには、次のような説明がされています。
Q.問題のレベルは、他の検定試験と比べてどの程度?
A.概ね中学修了から高校中級程度の英語レベルが基本となっています。ただし、接客業務や街角での応対で必要な特有の表現や語彙(品名・用語など)を重視して問題を作成していますので、一概にレベルの比較はできません。
あとからデモ試験についても解説しますが、デモ試験を受けた感じでは、文法は中学英語がわかっていれば乗り切れそうなだなと思いました。
単語・熟語については、特有の表現や語彙力を求められることもあるとのことですが、デモ試験で言うと、これも中学英語がわかっていれば対応可能でした。
英語応用能力検定の信頼性は?
TOEICやらなくてもいいみたいだし、本当に使える英語が試せるっぽいことはわかったけど、胡散臭い検定じゃないの?検定料ぼったくるために実施されてる検定なんじゃないの?とモヤモヤしている方、ご安心ください。
英語応用能力検定は、旺文社(←英検の過去問題集で有名な出版社!!!)と、カシオ計算機(←電子辞書で有名な電機メーカー!!!)と、毎日新聞社(←言わずと知れた有名新聞社!!!)が運営する検定です。
また、検定は、各業種の企業・団体様にサンプリングテストへの協力を得て作成されているんですが、その協賛企業・団体が、三越伊勢丹・松屋・髙島屋・セブンイレブン・ロフト・JR・阪急交通社・JTB・各地の観光協会・ゼンショー・モンテローザなどなど、超豪華。
2021年現在はまだ英検やTOEICほど知名度の高い検定ではありませんが、それでも信頼性のある検定だと言えるのではないでしょうか。
デモ試験を受けてみよう
ここまでで、なんとなく自分向きかも?変な試験じゃなさそうだしちょっと興味あるなって思ってくれた方。公式サイトに検定の雰囲気がわかるデモ試験があるので、チャレンジしてみるのもオススメです。
2020年7月現在、試験の雰囲気はしっかり味わえるんですが、自分の解答が正解だったのか不正解だったのかは、わからない(表示されない)ようになっています。
ネタバレになってしまうので、この記事で具体的にどんな問題だったのか解説できないのが残念なんですが、「こんな英語試験でしか出ないでしょ」という感じではなく、「あー、こういう会話あるよねー」「これからの時代、このぐらいの英語力は必要になってくるなあ」っていうデモ試験でした。
接客業に携わってる方だけでなく、学生さんや一般の社会人が英語のコミュニケーション能力を試してみるためにチャレンジしてみるのも全然ありだと思います。
英語応用能力検定の公式サイト
公式サイトには、さらに詳しい情報が載っているので、ちょっと気になるなーっていう方はのぞいてみてください。
まとめ
今まで「仕事で使う英語の力を試す検定ってTOEICぐらいしかないけど、正直英語が苦手な人にとってはハードルが高いよね・・・」ってずっとモヤモヤしていたので、この検定の存在を知ったときは驚きました。
日本はまだまだTOEIC信仰が厚いけど、なにも無理してTOEICをやらなくても、個人個人が必要な英語を学んで、その実力を試す機会があればそれでいいんじゃないかなと、個人的には思っています。
ストレスなく英語を学んで、仕事やプライベートをさらに充実させていきましょう!