英語の文には動詞が必ず1つ入ります。主語が入らないことはありますが、動詞が入らないことはありません。
英語の文をつくるうえで動詞はとっても大切な要素。
そして、「自動詞」「他動詞」も、英語の基礎を固めるうえでは必ず理解しておきたい項目です。
前提
動詞の種類
まず、動詞の種類について確認していきましょう。
英語の動詞は、be動詞と一般動詞の2種類に分けられます。
be動詞 | 一般動詞 |
be | go live have make など無限大 |
これだけ。
beは文脈によって、amとかisとかに変わったりします。
be動詞
では、be動詞についての確認です。
be動詞は、前後をつなぎ、「A=B」という状態を表します。
例えば、
I am Taro.(僕はタロウです)
という文は、「I = Taro」だということを意味します。
ここでもまだ「自動詞」「他動詞」は関係ありません。
一般動詞
次に、一般動詞について確認していきます。
一般動詞は、おもに動きを表します。
例えば、run・live・have・makeが、一般動詞です。
I / run / every morning.
わたしは / 走る / 毎朝
I / live / in Japan.
わたしは / 住んでいる / 日本に
I / have / a pen.
わたしは / ~を持っている / ペン
I / love / you.
わたしは / ~を好きだ / あなた
「自動詞」「他動詞」とは
さて、一般動詞のところでなにかお気づきでしょうか?
前半の2つが、go(行く)とlive(住んでいる)となっているのに対して、後半の2つはhave(~を持っている)とlove(~を好きだ)となっていますよね?
「~を」が入っているかどうかが、自動詞と他動詞の分かれ目になります。
もし、後半の1つめの文のpenが消えて
I / have / a pen.
わたしは / ~を持っている / ペン
「わたしは~を持っている」って言われたら、「何持ってるの?」と聞きたくなりますし、
後半の2つめの文のyouが消えて
I / love / you.
わたしは / ~を好きだ / あなた
「わたしは~を好きだ」って言われたら、「だれのことが好きなの?」と問い詰めたくなりますよね(?)
このように、”他”の要素(上の例では、a penやyou)がないと文が成り立たなくなってしまう”動詞”を「他動詞」といいます。
逆に、go(行く)とlive(住んでいる)のように、”自”分だけで成り立つ”動詞”を「自動詞」といいます。
「自動詞」と「他動詞」はどっちが多い?
動詞の中で標準的なタイプは”他”の要素を必要とする「他動詞」です。逆にいうと、少数派なのが”自”分だけで成り立つ「自動詞」。
だから、「自動詞」と「他動詞」のどちらに注意して覚えたらいいかというと、「自動詞」の動詞を覚えればいいわけです。
「自動詞」を地道に覚えていって、残った動詞は全部「他動詞」として処理するというのが、「自動詞」「他動詞」を上手に使いこなすコツです。
まとめ
「自動詞」と「他動詞」という概念は、日本語にはないので、慣れるまでは苦労するかもしれません。
ネイティブではない限り、100%完璧に使いこなせるということはないと思います(涙)(実際わたしも、長年教材編集をしていても迷うことがあります。)
だから、「間違えたらどうしよう」って不安になる必要はまったくありません。
でもやっぱり、ワンランク上の英語を目指したいですよね。
“自”分だけで成り立つ”動詞”(自動詞)と、”他”の要素を必要とする”動詞”(他動詞)があるということを、まずはしっかりと理解しましょう。
- 自動詞=”自”分だけで成り立つ”動詞”
- 他動詞=”他”の要素を必要とする”動詞”