悲しいお知らせですが、語学留学が成功するか失敗するかは、渡航前にどれだけ真剣に英語学習に取り組んでいたかが大きく影響してきます。むしろ、渡航前に勝負は決まっているといっても過言ではありません。
私も実際、1回目の留学は大失敗しています。

この記事では、留学で劇的に英語力を伸ばすための事前学習方法を紹介します。本当は個人の今の英語力や環境によってアドバイスは1000通り出てきますが、「厳選」ということでご理解ください。
基礎学習
文法
まずはなんといってもこれ! なによりもこれを優先させましょう!
なぜなら、語学学校に入学すると、だいたいの学校ではクラス分けテストみたいなのがあって、そこで文法問題を解かされるから。このクラス分けテストで上位に行ければ天国ですが、下位に落とされたらそこから這い上がるのは至難の業です。だから文法をしっかり勉強しておきましょう。
それに、実際に語学学校に入学してから文法の授業を受けたところで、ただでさえめんどくさいルール(=文法)を英語で説明されるもんだから、ほんと意味わかんなくなっちゃうんですよね。だから日本にいるうちに、日本語で書かれた文法書で勉強しておきましょう。文法はさっぱりという人も、今は「中学3年間の英語を10日間で勉強する」系の本がたくさん出ているので、書店に足を運んでみて、自分がやる気になる1冊を選んでみてください。
単語・熟語
書店やECショップには、出版社ががんばって企画した「身の回りの英語」系の単語帳があふれ返っています。例えば「まな板」や「おたま」という単語。ホームステイや友達とのパーティで使うから覚えておいたほうがいいかも汗 ってなっちゃったりしませんか?
もちろん覚えておいて損することはありません。でも、実際にはCan you pass me that one?(あれとってくれる?)みたいにごまかすことはできるから(←言い方悪い)コミュニケーション上なんの問題もありません。ちなみに、「まな板」はcutting board、「おたま」はladleです。
まずは、中学卒業レベルの単語や熟語を確実にしておくことを優先させましょう。例えば「~の隣に」や「~に参加する(※3語)」がさらっと出てきますか? 中学卒業レベルの英語にこそ、日常生活で使えるものがたくさん含まれています。まずは基礎を大切にしていきましょう。「~の隣に」はnext to ~、「~に参加する」はtake part in ~です。
中学卒業レベルの英語が完璧だっていうひとは、あえて単語・熟語に特化した勉強はしなくていいと思います。ほかの勉強をするついでに、知らなかった単語を覚えていきましょう。
リスニング
文法や単語・熟語の勉強と並行してほしいのがリスニングです。「でも単語力もないし、文法もわからないことあるし、リスニングしたって意味ないんじゃないの?」という疑問は一度捨てましょう。
なぜリスニングが大事なのかというと、少しでも英語のリズムやアクセントに慣れておいてほしいから。
初留学の場合、渡航してから3ヶ月ぐらいは、ネイティブがなにを言ってるのかなにも聞き取れないという状況に陥ります。大概。そうすると、「せっかく海外まで来たのになにしてるんだろう」って自暴自棄になっちゃうんですよね・・・。逆に、少しでも聞こえる単語や文があると「おー! 勉強したこと実際ネイティブしゃべってるじゃん! もっと勉強がんばったらもっとわかるようになるかも!」ってテンション上がること間違いなし!
だから留学前に少しでも英語を聞き慣れておくことってとっても大事なんです。
素材はなんでも構いません。書店のリスニングコーナーで売られている教材でも、好きな海外ドラマや洋画でも。内容理解に苦しまないレベルで楽しめるものがいいと思います。
さらに言うなら、単に聞き流すよりも(某スピードラ〇ニ〇グ的な)、自分でも発音を真似してみることがオススメ。詳しく言うと、シャドーイングやリピーティングといった勉強法がオススメです。劇的にリスニング力+スピーキング力が上がります。本当に。
応用学習
日記
その日に会った出来事や思ったことなどを日記にしてみる勉強法は本気でオススメです。
「簡単な表現なはずなのに、いざ英語に直そうとすると直せない」現象が絶対起こると思うんですが、そこが英語力を伸ばす分岐点になります。
単語を必死で調べましょう。文法も必死で調べましょう。必要にかられて勉強した英語は絶対覚えられます。そしてできることならネイティブ(←英会話学校の先生とかパブで友達になった外国人とか?)に日記をチェックしてもらって、それをスラスラ発せられるようになると、なお良しです。
単語帳・文法問題集
単語を詰め込めということではありません。文法問題を解けということでもありません。(もちろん勉強可。)
熟語や文っぽくなっているところを、スピーキングの練習に使いましょう。
例えば下の文。これは、大学受験業界で売れ筋No.1と言われている『英単語ターゲット1900』に掲載されている1つめの単語の例文なんですが、日本語を見た瞬間に英語に直せますか?
現代の科学技術は私たちの生活を大いに向上させた。
( )( )( )( )( )( )( ).
この一文をさらっと英語で言えたら、一気にペラペラ感が増しますよね?ちなみに英文は、Modern technology has greatly improved our lives.です。
単語帳や問題集をこのように、スピーキングの練習帳として使っていく方法はオススメです。
TOEIC
TOEICのリスニングパートを、「聞いて理解できる」だけではなくて「話せる」ようにできることもオススメです。
出版業界の裏話になりますが、日本でつくられた英語教材ってどうしても不自然な英語が混ざっているものが多いんです。日本人がつくってくるから。でも! TOEICの英語は全部本場アメリカでつくられています。だから、これぞネイティブ的な表現を学びたいひとにはぜひ有効活用してほしいと思っています。
まずは短めのPart 1やPart 2から入って、Part 3へ。上級を目指す人はPart 4までがんばる価値は十分あります。
まとめ
留学までにいかに英語に慣れておくか。いかに英語の知識を頭に入れておくか。それで留学の成功・失敗が決まるといっても過言ではありません。
限られた時間の中で精いっぱい勉強して、留学先ではアウトプットと日本にはない英語環境をおもいっきり楽しみましょう!