業界の裏話

【時制】未来形なんてものはありません【過去・現在・未来?】

英語の時制を勉強するときの基本は「現在形」「過去形」「未来形」だと思ってるそこのあなたーーー!!!

「未来形」なんてものはありません。

高校英文法書の代表とされてきた『総合英語Forest』からその内容を引き継いだ『総合英語Evergreen』や、大人の英文法書として圧倒的に売れている『一億人の英文法』などにも、「未来形」はないとはっきり書かれています。

具体的な例をあげると、『一億人の英文法』の高校生版とも名高い『総合英語FACTBOOK これからの英文法』(※)では、「未来を表す表現」の解説の冒頭にこんなことが書かれています。

※著者が同じです。

英語の動詞には、「現在形」「過去形」に相当する単一の「未来形」がありません。未来は助動詞willやbe going toなどでさまざまに表現され、それぞれが描く未来は微妙に異なります。

そして『総合英語FACTBOOK これからの英文法』「未来を表す表現」の項目立ては以下のとおり。

助動詞willが描く未来

予測や意志を表す

例)Take an umbrella because it will rain later.(予測)
傘を持っていきなさい。あとで雨になるから。

例)OK, I’ll phone her right away.(意志)
わかった。すぐに彼女に電話を入れるよ。

be going toが描く未来

to以下の状況に向かっている

例)It‘s going to rain soon.
  もうすぐ雨になるよ。

be -ing(進行形)が描く未来

進行形に「予定」の意味が生じている

例)I‘m leaving for London on Monday.
  ロンドンへ月曜日に出発する予定です。

現在形が描く未来

確定したゆるがぬ未来

例)My birthday is next Tuesday.
私の誕生日は来週の火曜日です。

will be -ingが描く未来

事の成り行きを思い描き、やわらかく述べる文

例)Don’t worry. I‘ll be waiting for you at the exit.
だいじょうぶですよ。私があなたを出口でお待ちしていますので。

未来を表す表現自体は、昔と変わりませんが、「未来形」というくくりは存在しないということですね。

この事実、学生さんはなんとなーく知っておけばOK。「『未来形』という文法項目は存在するか」なんて試験出ないし。

でも、おしえる側の学校の先生、塾や予備校の講師の方、そして教材を編集する編集者さんや校正者・校閲者は、この(新)事実をしっかり押さえておきましょう!!!

「未来形」は存在しない